2004年09月22日(水) |
普光院亜紀『共働き子育て入門』 |
『共働き子育て入門』(普光院亜紀/集英社新書 714円)2003年、読了。育児休暇、学童保育などについて知りたかったので、保育園に関する部分は飛ばして読みました。制度、親の心情、子どもと接するときの具体的な行動指針についてなど、必要な情報がぎっしり詰まった好著でした。 以前、職場の総務部に育児休暇中の給与について問い合わせたら、「ゼロです」との返答でしたが、本書によると、雇用保険から給与の30%が支給されるとのことでした。調べてみる必要がありそうです。 ぼくの職場では、女性は結婚したらやめることになっているそうで、そうなると、育児休暇をとる可能性があるのはほとんど男性だということになり、周りを見渡したとしても、そんな話は聞かないので、おそらく誰もとったことがないのでしょう。
保育園に子どもを迎えに行くため、夕食の支度をするために定時に退所したり、子どもの病気を理由に遅刻したり休んだりする人もいませんが、ぼくはそうしています。周囲の理解もあるのですが、多少の居心地の悪さを感じることがあります。でも、これからは、どんどんそういうことが当たり前になっていくのです、ということが本書には書かれており、これでいいんだな、と思いました。 「みんなが子育てのために仕事を休んだりするという前提になれば、それなりの職場の体制づくり、意識の変化が進むはずです。『家庭の都合を職場にもち込む』のは母親社員だけでなく、父親社員も同様。」 「『必ず残業をする』『家庭の都合で仕事を休まない』という働き方が『一人前に働く』ことだと考えるかどうかは職場風土にかかわる問題ですが、職場風土は働く人たちの意識によっても変わっていきます。」
こんな文書を読むと、元気が出ます。 ちょっと、「自宅出産日記」から脱線してしまいましたが、おすすめの本でした。
|