林心平の自宅出産日記

2004年09月11日(土) インターネットで助産婦さんを探してみましたが

 ここからは、9月3日(金)の日記の続きです。

 まず、インターネットで検索することにしました。キーワードは「札幌 自宅出産 助産婦」などでやってみました。すると、札幌で2、3箇所、出張分娩をしてくれる、助産婦さんや助産所が紹介されいてました。その中でも自分でホームページを開設されており、感じのよさそうなところにメールを書きました。
「はじめまして。妻が妊娠したらしいのですが、自宅出産をのぞんでいます。3人目の子どもで、1人目は助産所で、2人目は自宅で産みました。そちらでお願いすることはできるでしょうか」
 それから2日間、返事を待ったのですが、届きませんでした。メールを見ていないのかもしれないと思い、電話をかけてみました。すると、助産婦さんが出ました。
「おととい、メールを書いた者なんですが」
「すみません。メールを見ていませんでした」
「妻が妊娠したらしく、自宅出産をしたいと考えているのですが、そちらでお願いすることはできますか」
「普通は、妊婦さんが電話をかけてくるのですが。ご本人は同意されているのですか」
そんなこと、あたりまえでしょう。妻が同意していないのに、ぼくが助産婦さんに電話をかけたりするわけがありません。と思いましたが
「はい。今回が3人目で、1人目は助産所で、2人目は自宅で産みました。今、つわりで気分が悪いので、私が電話をかけたのです」と言いました。
「それでは、だいたいのことはおわかりでしょうが、まず、妊婦さんはおいくつですか。予定日はいつですか。母子手帳はもらいましたか」といろいろ質問をされました。
「いえ。まだ、どこにも診せていないのです」
「そうですか。一度お会いしてお話をしましょう。ちょっと今、予定日の方がいらっしゃるのでお約束はできないので、こちらからメールをお書きしますが、よろしいですか」
「はい」
 
 数日後、メールが届きました。
「まだどこにも診せていません。とありましたが、母子手帳をもらうための妊娠の確定は、助産院では出来ません。
一番初めは、病院で確定を受けて正常に妊娠が確定しているかが必要になります。どうしてかというと、自宅出産は正常に経過している場合のみ、私達開業の助産師が関われるからなのです。また、だいたいの予定日も推定できます。
どこの病院でもいいですが、妊娠の確定をして頂いてください。私のところの嘱託医もあります。要所要所で1.2度かかる可能性はありますので、初めからそこでもいいです。検査をして、それからお話をしましょう」

 メールの内容を妻に伝えました。
「要所要所で嘱託医にかかるってどういうことだろう」と妻は言いました。
「うん。病院にかかりたくないから、こうやって、助産婦さんを探しているのに、どうしても嘱託医にかからなくちゃいけないのかな」
「私、嫌だよ。わがままなのかな」
「そんなことないよ、もう1つのインターネットにのっていたところに連絡をとってみるよ。それから、電話帳でも調べてみるよ」
「うん。もう、小樽にひっこそうか」
妻は、またまた、がっかりしてしまったようでした。
 もう1人の助産所は、電話帳にのっていたのと同じ人で、やっぱり、そこでも嘱託医に何度かかかってもらう、とのことでした。そして、このときにわかったのですが、妊娠の確定には、エコーによる診断(超音波をおなかにあて、胎児を画像で確認します)が必要だということでした。そして、この助産所にはエコーの機械がないとのことでした。
 考えてみると、一人目を産んだ助産所にはエコーの機械がありましたし、2人目は自宅出産でしたが、妊娠の確定時にはまだ、その助産所に通っていたのでした。
とりあえず、1人目の助産婦さんにメールを書き、「もう少し考えて見ます」との意を伝えました。


 さて、こんなに助産婦さん探しが難航するとは思っていませんでした。妻が言いました。
「やっぱり、口コミだよ」
「そうだね。前の助産婦さんも、口コミでたどりついたんだもんね」
 ぼくは、口コミのとっかかりとして、頼りになる人を知っていました。 つづく


 < 過去  INDEX  未来 >


林心平 [メール] [林心平のホームページ]