2004年09月10日(金) |
『知って安心 お産の知恵袋―助産婦さんのアドバイス65話』 |
「読書日記」で、本書を紹介しましたが、とてもいいことが書いてあったので、こちらに抜き書きしておきます。 妻が先に読み、ぼくも読むといいよ、と言っていたのですが、たしかに読んでよかったと思います。今まで考えてきたことが、再確認できました。
「妊婦が自然分娩を望むのであれば、妊娠中の生活がとても大切になります。正常なお産をするには、妊娠中毒症などの予防がなによりも大切です。リスクの高い分だけ自己管理をしっかり行う。それができてお産にのぞむのでれば、私たち助産師はそのお手伝いをさせていただくわけです。」 自己管理のためには、夫の協力が重要です。一緒に体重を計り、食生活と運動の計画を立て、一緒に散歩をするなど、できることはたくさんあります。 基本的には、他人に頼らないお産をする、という緊張感が日々の生活を律し、結果としてそれがさらなる安産につながるのでしょう。
「私が考える安産の原則の第一は、『自分の身体の変化に敏感になって変調や異常に気がつくこと』です。身体を冷やさない、妊娠中毒にならない、逆子にしないなど、さまざまなことがいわれていますが、すべて『自分の身体の変化を自分で気づくこと』が安産への第一歩です。」 これは、上記の自己管理の精神面と言えるでしょう。
「自宅での出産のデメリットは、産婦が働きすぎるという点です。(中略)前もって『自宅に入院するつもりで働きすぎないように』といっておきます。(中略)メリットは、何よりも妊婦さんの精神的安定、快適さでしょう。」 このデメリットについては、驚かれる方がいるかもしれません。出産に異常があった場合のリスクが、自宅出産のデメリットではないのです。助産婦さんも専門家ですから、診察中に異常があれば医療機関へ行くことを進めるでしょうし、当日、安産を迎えられるための準備については、妊婦とその家族とたくさん話しあいます。 このデメリットは、産婦に働かせなければなくせることであり、これはすごいことです。なぜなら、家族の努力によって解決できるからです。そのためには、夫の育児休業中もあるていどの給与が国によって補償されるなどの仕組みができればいいのですが。今でも、頑張れば不可能ではありません。 メリットに関しては、そのとおりです。
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