木津未来会議の日記
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ガザからの報告として、実際に現地取材をされた志葉玲さんの話を聞いた。 友人の急な誘いに二つ返事で応じて。
イスラエル問題、パレスチナ、ガザ地区。TVや新聞での報道では知ることのできない、現地の状況、実態を写真やビデオを通じて見ることができた。現場からの報告に圧倒されつつも、脈脈とつながる歴史に疎い私にもTVの報道では伝えないことの重要な事実に気づかされた。 さらに、フロアからの質問や意見に丁寧に答える志葉さんの言葉には、報道の後ろ側に隠されている事実をきちんと分析した上での冷静で身近な言葉はずしりと重く響いた。
母の日にプレゼントしたというピンク色のハート模様の中に書かれた絵を手にもって美しい笑顔を向けている17歳の少女の写真。 「絵描きになりたいの」と少女に聞いた志葉さん。 「ううん、絵描きよりこの町には医者が必要よ」と少女。 「でも医者になるより先に、戦死者になってしまうかも」と続けた言葉を紹介した最後のメッセージは、我が家の娘と重なった。 17歳、我が家の娘と同じ年頃の少女。 夢や希望やキャピキャピした感覚を失って、持たされなくなっていることが辛く、申し訳なかった。
自分に何ができるのか。 むなしくならないで、まずは知ることから。伝えることから。 この町でもできたらいいな、そう感じた冬の土曜日だった。
■志葉玲(しば れい)さんプロフィール 1975年東京生まれ。大学卒業後、番組制作会社を経て、 2002年春から環境、平和、人権をテーマにフリーランスジャーナリストとしての活動を 開始。 2003年のイラク戦争で、「人間の盾」として滞在しながら民間人の空爆被害を取材した のをはじめ、 頻発する自爆攻撃や、米軍の「テロ掃討作戦」によるイラク市民の被害、自衛隊の活動 などについて 取材しつづける。 著書 に『たたかう!ジャーナリスト宣言―ボクの観た本当の戦争』(社会批評社、2007 年) 。 志葉玲さん公式サイト http://reishiva.jp/
主催・お問い合わせ先 市民社会フォーラム メール civilesocietyforum@gmail.com 共催 平和の井戸端会議 http://blogs.yahoo.co.jp/yuubokuminn2003 神戸ラブ&ピース
木津未来会議

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