HARUKI’s angry diary
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2014年08月14日(木) 続 クマが入院した件

7月25日(金)

8時半過ぎに病院へ。
圧縮靴下(血栓予防で必ずはかされる)をはき、半ズボン姿のクマがベッドに寝ていた。

HARUKI「どう?昨夜眠れた?」
クマ「うん、大丈夫」

看護士が「開始が少し遅れます」とやってきたので、待っていると9時過ぎにようやく呼ばれて、一緒に手術室の前まで。

クマが手術室に入ったあと看護士が言った。
看護士「おそらくお昼過ぎまでかかると思いますのでデイルームでお待ち下さい」
HARUKI「はい」

手術が終わるのを待つのは慣れてるけど、あそこで3時間かい!

はい、あの狭いデイルームで待ちました。

車椅子の人が来るとせまくて身動きできないし、そもそも謎の無料給湯器のお茶やお湯を看護士やらリハビリの人やら患者やらが、やたらやって来て、飲んでいく。
でも、HARUKIは見た。
掃除のおばさんが、給湯室のお水をバケツに入れて持ってきて、直接マシンに入れているのを。

どっしぇぇぇぇぇぇぇぇ。

まぁねぇ、水汲み専用のバケツだろうからいいけど。
やっぱりそのまんま水道水入れてるんだよね。
きっと浄水装置なんてついてないよね、この機械。

12時過ぎにようやく看護士さんがHARUKIを呼びに来た。

手術室わきの狭い部屋で待っているとやたら化粧の濃い30台後半と思われる女医が現れた。

女医「無事に終わりました」
HARUKI「ありがとうございます。麻酔は?」
女医「部分麻酔で。腱の移植はしないで済んだので、しっかり縫っておきました」
HARUKI「ありがとうございます」

HARUKIが詳しい説明があるのだろうと待っていると、いきなり女医が「あらぁ、写真取ってないし、どうしようかしら」と言い始めた。←ありえない
すると奥からガタイのいい若い医師が赤いデジカメを持ってやってきた。

女医は赤いデジカメを操作して(←絶対、女医のカメラだせ、これ)見せてくれた写真は、足の腱なんだろうか?よくわからないがケンタッキーの(笑)ナマの手羽ではなくモモ部分のようなものが写っていた。

女医「しっかり縫っておきましたから、もう切れることはないと思います。○○さん(クマのことね)、あの身体でしょ?麻酔も私も女だから、とても無理なので助っ人頼んだのよ」
HARUKI「申し訳ありません」←大人の対応(笑)
っていうか、なんでHARUKIがここであやまらないといけないんだよ!
そんな非力だったら、外科なんかやるなよ!

縫った、縫ったと連呼しているが、部位の(笑)状態のちゃんとした説明もしないし、この写真じゃまったくわからないんだけど。
HARUKIはあきらめて言った。

HARUKI「8月のお盆過ぎに京都旅行するんですけど、大丈夫ですか?」
女医「大丈夫。でも暑いわよ、京都」
HARUKI「はい」
女医「すごーーーーーーーーーーーーーーく暑いわよ」
いや、気温が高いことじゃなくて、足が大丈夫か?ってことをHARUKIはちゃんと確認したいんだけど。

HARUKIが「はい、知ってます。私、Jリーグのサポーターなんでぇ」と話し始めようとした途端女医が言った。

女医「サンガ?」
HARUKI「え?ご存知ですか?」←普通は知らないのでかなり驚いた
女医「私、京都出身なの。確か城陽に…」←普通は絶対知らない
HARUKI「練習場があります」
女医「近くなのよ、家」
なるほどぉ。

女医「カズもいたわよね、サンガに」
HARUKI「そーです」

それから、クマの足の話はそっちのけでサンガ談義に花が咲いたのは言うまでもない(笑)。←ダメじゃん

最後に女医は言った。

女医「看護士がついてるから、もう帰っていいわよ」

はいはいはいはい。
こりゃ、ダメだ。クマもよくこんな医者を信じて手術に踏み切ったもんだ。

病室に戻るとまだクマは意識が朦朧としているらしかった。←全身麻酔じゃないのに
看護士がクマの手術してないほうの足にマッサージ器をセットしたり、ベッドわきに尿瓶を置いたり、忙しそうに働いていた。

そうこうしているうちに、一人退院して2人しかいなくなった部屋に、救急車で患者が運ばれてきた。これまたほとんど寝たきりのお年寄り。
部屋の表示をみると名前の前には「内科」と。

あのさぁ、ここ整形外科の部屋じゃねーの?
内科なの?
まぁ、整形外科だけのフロアーじゃないことは重々承知してるけど。

おそらく麻酔は下半身だけど、睡眠薬を打たれたんだと思う。
HARUKIが遅い昼飯を食って戻ってきた午後遅めの時間に、クマはまだちゃんと起きていなかった。
部分麻酔をすると、そーいうことするのが普通なのかなぁ?

点滴で鎮痛剤と抗生物質と水分を入れている。

ほとんど寝たきり状態のおじーさんがなんだか重篤な状態らしく、看護士がやたら出入りしているし、まぁ医者も「帰っていいわよ」と言っていたので(笑)、買い物がてら一度帰宅することにした。

夕方。
また「霊安室」の立て看を眺めながら、病室へ。
昨夜から飲まず食わずだし、せめて冷たいものでもと思い、水筒(笑)に冷たいお茶を入れて持参。

クマはようやくちゃんと目を覚ましていた。
HARUKI「冷たいの持って来たから」
クマ「ありがとう、でも今日はまだ水もダメだって」
HARUKI「じゃ、明日飲んでね」

翌日は土曜日だったので、氷をつめた水筒とお茶を持って病院へ。
するとすでにリハビリのメニューが組み込まれていたようで、PTのにーちゃんが、病室にいた。
ベッド脇には松葉杖。

HARUKI「もう歩いてるんだ」
クマ「うん」
HARUKI「今後、履物どーする?クロックスで大丈夫?」
にーちゃん「足先しか入りませんから、ぬげちゃいますんで、ダメですね」
HARUKI「でも、あのビニールカバーじゃなぁ」
にーちゃん「ご存知ですか?」
HARUKI「昨日、売店で見た。枚数入ってるけど、やたらお高いんだよ」←とりあえず病院内を探索しまくった(笑)
にーちゃん「…………」

アキレス腱の手術の場合、足の後ろ側を切っているので、つま先は出ているがかかと側はきっちりギプスで包まれていて、かかとが地面につけられないのだ。
ここでHARUKIは考えた。
クロックスは、やたら穴があいている。←アクセサリー突っ込むとこね
ここにゴムを通してかかとを引っ掛ければいいじゃん!

大汗をかいたクマは、おいしそうに冷たいお茶を飲んでいた。
HARUKI「身体ふいたりしてくれてる?」
クマ「1日1回、熱いタオルだけは持ってきてくれるけど」
HARUKI「頭洗ってくれた?」
クマ「いや。自分で持ってきた汗拭きようのギャッツビーで地肌拭いてるだけ」

うーんとぉ。

HARUKIが入院したのは冬だった。お腹をあける手術だったから、当然シャワーなんて浴びられない。
だから、看護士がちゃんと浴室の脇にあるシャワー台みたいなところで髪だけ洗ってくれていた。

ちなみにミドリちゃんとこれまた病院の話をしたときに、お父さんが入院した有名病院は、もちろんちゃんと看護士が洗ってくれていたらしい。

まぁねぇ、まだ入院して3日だからなぁ。

HARUKI「そういえば、昨日のおじーちゃんは?」
クマ「夜中にどこかへ連れてかれた」

確かにあれだけ手がかかる患者、こんな普通の病棟じゃまずいよな。

昼飯を食いがてら買い物に出たHARUKIは、黒ゴムを購入してまた病院へ。
クロックスの穴にゴムを通し、かかとにかけてもはずれないように長さを調節して、完了。
ぴったしじゃん!

ちなみに、このクロックス穴通しゴムひもがけは、看護士やリハビリのにーちゃん他みなさんに「なるほど、そーやればいいんですね」と評判になった(笑)。
きっと、この病院で流行することだろう(爆)。

クマ「月曜日に退院できるって」
HARUKI「え?1週間って言ってたじゃん」
クマ「移植しなかったから、早いんだって」
HARUKI「えぇぇぇ、いきなり月曜日は休めないよ。悪いけど火曜日にしてもらっていいかなぁ」
クマ「オレはいいけど。看護士さんに言ってみる」
HARUKI「大丈夫だよ、こんだけすいてるんだからさぁ」←スゲー理屈

ちなみに、同室だった人はすべて退院して、この日の夕方から一人部屋となったのだった(笑)。

午後にはクマ妹がお見舞いに来てくれたりして、1日が終わった。

27日(日)

病院に家が近いHARUKI姉がスイカや冷たいものなど運んでくれていたので(←ありがとうございます)、冷蔵庫なしもそんなに気にはならなかったが、でも毎日氷を運ばないといけない。

朝一番で病院へ。
クマ「火曜日退院で話しておいたから」
HARUKI「大丈夫だったでしょ?」
クマ「うん」
とはいえ、例の女医はこちらの都合も聞かず、勝手に月曜日退院と決めていたらしく、日曜日から、鎮痛剤や抗生物質は点滴ではなく、すべて飲み薬で処方されていた。
まったくな。

その後、HARUKIはその足で日本平へ遠征した。

28日(月)

仕事帰りに晩御飯を持参して病院へ。
部屋にはまたまた救急車で運ばれてきたらしい若いおにーさんとお年寄りの二人が増えていた。

そういえば、いつ来ても必ず救急車が一台は止まっている。
おそらくこの病院は救急患者を前向きに受け入れる病院なんだろう。

前日の柏戦勝利の話をしながら、晩御飯を食べているとお隣のおじーさんがカーテンの向こうから「すいません、携帯が」とか「娘の○○いませんか?」等などいろいろ話しかけてくる。
挙句の果てには、ナースコール押しっぱなし。一度はやってきた看護士も事情を理解したのか、その後は全く来ない。
こうなるとおじーさんの訴えはどんどんエスカレートしてくる。

HARUKI母が最期に入った病院は、ほぼ全員お年寄りだったのでHARUKIは理解していたが、元々はそんなにボケていない人でも入院するといきなり訳がわからなくなる。←実際HARUKI母もそうだった
家族はどんな状態でも患者と話をあわせて対応するが、それ以外の人間は付き合いきれないので、無視するに限る。←でも、看護士はちゃんと対応してくれないとね

HARUKIが答えてなくていいよ、というのにクマが返事をしてしまっているのでおじーさんのわけわからん話はエスカレートしてきた。

帰りしなにクマが「看護士に言ってくれ」というので、一応ナースステーションで事情を話してはみたが、ナースコールも無視しいている看護士が果たして対応してくれるのだろうか、かなり疑問を持ちつつHARUKIは病院を後にした。

29日(火)
いよいよ退院である。
クマは入院時と違い松葉杖を使いながらの歩行なので、荷物を全く持てない。
HARUKIはダッシュでかばんに荷物を積め、持ってきたカートにくくりつけた。

HARUKI「あれ?お隣おとなしくなったね」
クマ「昨夜、どこかへ連れて行かれて今朝戻ってきてからあの状態」
看護士が熱を測りに来たりして声をかけるのだが、ほとんど反応しない。

大丈夫なのかなぁ。

前にいたおじーさんもそうだったけど、夜どこかへ連れて行かれるお年よりは、いったいどこで何をされているんだろう?
怖いのでHARUKIは深く考えないことにした(笑)。

看護士さんに挨拶をしてエレベーターで1階の会計へ降りた。
クマ「昨夜はお向かいの若いおにーさんのところに見舞いに来たおねーちゃんがぜんぜん帰らなくてさ」
HARUKI「へ?面会は夜8時までだよ」
クマ「10時過ぎまでいて、なんだかべちゃべちゃしゃべってた」

どっしぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。

危篤状態とか、個室ならいざ知らず、それはないだろ〜。完全看護の病院の大部屋だぞ。

HARUKI「看護士、何も言いに来ないの?」
クマ「だって晩御飯の後片付けにきて、終わりだもん」

さらに、どっしぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。

HARUKIの今までの経験では、「面会時間終わりました」的な館内放送がかかるところや、調度その時間帯に見舞い患者がいるところに看護士がなんやかやとやってきて、「お帰りください」的なことを言っていた。

なんども言うけどHARUKIが入院したわけではないし、今後もここには極力入院するつもりはないからいいけど、どんだけの病院だよ、ここ!

病院前からタクシーに乗り、帰宅。

HARUKI「杖なくて大丈夫?」
クマ「うん、壁、つかまりながら歩くから」

というわけで屋内では松葉杖ではなく普通の杖でクマは歩きまわることになった。
でも急いでいるときはネコのように這っているのをHARUKIは知っている(笑)。

HARUKI「手術後、一度くらいシャワー浴びた?」
クマ「いや」

それにしてもスゲー病院だわ。夏場ほぼ1週間も入院してて、シャワーも浴びさせてくれないのか。
ここまで来るとあきれるというより、逆にあの病院のホスピタリティのなさに感心してしまった。

HARUKIは、用意しておいたビニール袋をギプスにかぶせ、クマを風呂場に押し込んだ(笑)。

こうしてクマの入院は終了し、ギプス暮らしが始まったのだった。

HARUKI「すごかったね、あの病院」
クマ「オレは入院なんて初めてだからよくわからないけど、あんなもんだと言われればあれで納得しちゃうけどね」
HARUKI「そーいう初心者に支えられてるんだろうね、あそこ」

HARUKIがこれまで経験した病院は、それぞれいろいろ気になることはあった。でも、今回のこの○北病院に比べればそんなのへでもない。
すべての点において、HARUKI的には入院したくない病院のベスト1となったのであった。


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