りえるの日記

2008年02月07日(木) 半身浴

引越して、しばらくパソコンをしない日々。
何ものにも縛られない日々は、心地いい。
雑音を気にせず自分の好きなことだけをする。
日中は、三島、谷崎、鏡花を耽読し、
夜はプルースト。
時を紡ぐような生活が素晴らしい。

朝、半身浴をしながら読書をするのが
日課になりつつある。
半身浴のために早起きする。
文庫本のよさは、どんな所でもよめるというのが魅力
「仮面の告白」読了。

最初、読んだ時とは随分と印象が変わる。
ボードレール「悪の華」をもう一度読み返したくなる文章。
三島はかなりフランス文学に精通していたのだろう。
バタイユ、ボードレール等のデガダンスに。

ミケランジェロが生み出すような肉の美。
インテリのひ弱な体でなく、粗野で無知の活力に溢れる肉体に
魅せられる三島の気持ちは分からないでもない。
浅黒い肌に光る汗、脇の草叢。

悪徳はまるで美酒を飲んでいるように、酩酊させ、
漆黒の夜に熱い血潮を吹き込んでくれるようだ。

三島の悪徳はほんの少しのエッセンス程度だけど。

谷崎の方がエレガントかな。


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