りえるの日記

2008年01月05日(土) 再読

プルーストを読んでいると、
マルセルは、花を見ると、女性の艶かしい体を想像する。
美しい女性のくびれた腰の花々。
ノヴァ-リスの「青い花」のように花弁の中に
愛らしい乙女が潜む禁断の世界。

鏡花の再読も。
まずは「春昼、春昼後刻」
文字を追いながら、着物に色づけし、花の吹雪に包まれながら
神秘的な女性を創造し、そして、自分自身を
美しい言語のヴェールをまとうことができる。

こういう作品を時々読むのは必要だと思う
日々の生活は、人間関係ですさんだり、
つまらない会話にも楽しそうに参加したりと
気苦労が多いもの。
常に魂をゆさぶる人達に囲まれているわけではないから、
疲れたときに点滴を打つように、
美しい作品により、私の体と脳は快活になっていく。


 < 過去  INDEX  未来 >


りえる [MAIL]

My追加