バルベー「深紅のカーテン」より「隠れて何かを行う人間の幸福を知り、共犯関係の中にある謎の快楽を知りました」という表現がある。秘密という甘美の果実を味を知ったものは、その快楽の呪縛から逃れず、さらに探し求める。ここで、全てがつながる。プルーストを再読していると、快楽の呪縛を感じる。