りえるの日記

2007年09月16日(日) 月の悲しみ

ボードレールを仏語と日本語で読んでいる。
「月の悲しみ」TRISTESSE DE LA LUNE
最後の連が好き

「てのひらのくぼみにその青白い涙を受けて
オパールのかけらのように虹いろの光を映すそれを
太陽の目の届かないように心の奥にそっとしまいこむ」

詩は、一行一行、大切に読み
情景を想像しながらゆっくり読む

月の蒼白い光に照らされた美しい女の裸体
まばゆいばかりの白い肌に、そっと接吻されているような
官能的空間
倦怠と憂鬱のオパールの様な虹色の涙を
手に受け取り、心の奥にしまいこんでくれる彼。

ボードレールはイマージュの宝庫の詩人


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