りえるの日記

2007年09月12日(水) 石の微笑

仏検準1級を11月に受験することにした。
ディクテは毎日している。
仏検対策として、大賀先生のフランス語名詞化の構文を
覚えていこう。

「石の微笑」を見に行く。

好きな映画。
愛する彫刻フローラに似ているセンタに出会い、
真面目なフィリップの生活は洞穴の魅惑にはまる。
狂気だと分りながら、魅了される肉欲。
このどろどろした不条理な世界。

ブノワ・マジメルは、「ピアニスト」の時は、まだまだ青い青年だったのに
今は色んな役をこなす。
「ピアニスト」では、エリカ演じるイザベル・ユペールの愛の嘔吐の
洗礼をうけていた。
今回も同じように、ファム・ファタール、センタ(ローラ・スメット)の
魅力に翻弄される。
世の男性で、時々、ファム・ファタールに翻弄されたいという人が
いるが、毒婦の怖さをしらない。
毒婦は平然と究極を求める。
男性は情念の蜘蛛の糸に絡まり、生きている実感を味わいたいのだろうか。

センタは言う。

「私を愛しているなら証明して。
 木を植えて、詩を書いて、同姓と寝て、
 そして誰でもいいから殺して。」



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