りえるの日記

2007年08月30日(木) 再読

ニーチェ。「この人を見よ」を再読。
深い。一度読んだぐらいで分かるわけがない。

「生は苦境である。生きることは悩むことだ、と
ショーペンハウアのペシミズムは、ニーチェの思索の
出発点となった。
生の苦境は厭わしいものだ。嘔吐をもよおすものだ
しかし、それを逃げない。ごまかさない
むしろ「苦境の真っ黒な潮のなかへ」深く降りていく。
黒く厭わしいものを、むしろ強め、大きくする。そして
それを肯定する。この深淵の思想に耐えられるならば、
ひとは生の疾患から癒されるのである。」

深淵。苦境、悪を肯定し、破壊する喜び。
肯定と強い力がいる。
こればニーチェのいう選ばれた人なのだろうか。
深淵とは、私にとって、どちらかといえば、
神秘の愛の世界だった。
ニーチェの深淵は、苦境を増殖し、固い石の悪を破壊する喜び。

「夜の歌」の光。
神々しい光を放つものの孤独。太陽の憂鬱。


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