ニーチェ。「この人を見よ」を再読。 深い。一度読んだぐらいで分かるわけがない。
「生は苦境である。生きることは悩むことだ、と ショーペンハウアのペシミズムは、ニーチェの思索の 出発点となった。 生の苦境は厭わしいものだ。嘔吐をもよおすものだ しかし、それを逃げない。ごまかさない むしろ「苦境の真っ黒な潮のなかへ」深く降りていく。 黒く厭わしいものを、むしろ強め、大きくする。そして それを肯定する。この深淵の思想に耐えられるならば、 ひとは生の疾患から癒されるのである。」
深淵。苦境、悪を肯定し、破壊する喜び。 肯定と強い力がいる。 こればニーチェのいう選ばれた人なのだろうか。 深淵とは、私にとって、どちらかといえば、 神秘の愛の世界だった。 ニーチェの深淵は、苦境を増殖し、固い石の悪を破壊する喜び。
「夜の歌」の光。 神々しい光を放つものの孤独。太陽の憂鬱。
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