「眼球譚」を仏語で読んでいると、 バタイユの色彩感覚のコントラストの素晴らしさに気づく。
例えば 彼女の「ピンクで黒い肉」が白いミルクにつかっていた。
マルセルは白いガータベルトに白いストッキング 黒髪のシモーヌは黒いガータベルトに黒いストッキング
目を、赤いのものを、太陽を 剃刀で剃りだす
白目は玉子の白身で、黄味は子牛の瞳
マルセルは絹のストッキングをはき、それを真っ赤なリボンで できたガータベルトでとめる
こうした映像のアクセントになる色彩は、 ゴダールを思い出させる。 トリュフォーはゴダールの優れた色彩感覚には かなわいと言っていたが、分かる
突如とあらわれる、赤、青、黄、白、黒。 目に妬きつく
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