りえるの日記

2007年08月24日(金) バタイユの色彩

「眼球譚」を仏語で読んでいると、
バタイユの色彩感覚のコントラストの素晴らしさに気づく。

例えば
彼女の「ピンクで黒い肉」が白いミルクにつかっていた。

マルセルは白いガータベルトに白いストッキング
黒髪のシモーヌは黒いガータベルトに黒いストッキング

目を、赤いのものを、太陽を 剃刀で剃りだす

白目は玉子の白身で、黄味は子牛の瞳

マルセルは絹のストッキングをはき、それを真っ赤なリボンで
できたガータベルトでとめる

こうした映像のアクセントになる色彩は、
ゴダールを思い出させる。
トリュフォーはゴダールの優れた色彩感覚には
かなわいと言っていたが、分かる

突如とあらわれる、赤、青、黄、白、黒。
目に妬きつく


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