りえるの日記

2007年07月25日(水) 澁澤

最近、時々澁澤を読む。
あらゆる本を読んで、知識を得た後、澁澤を読むと
彼の博識と審美感の素晴らしさがよく分かる。

「エロスの解剖」より

サルトル「存在と無」
「愛撫とは、単に撫でたり、さすったりすることではない。
愛撫は加工である。相手を愛撫するとき、わたしは、
わたしの指の下に、わたしの愛撫によって、相手の肉体を生まれさせる。
愛撫とは、相手を受肉させる儀式の総体である」と。

手と愛により作り上げられる肉体。
ジムで肉体を鍛えた筋肉美より
見えないヴェールで包まれた甘美な肉体の方が
エロティックだと思う。
それを見分ける眼をもつことも必要。


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