りえるの日記

2007年06月29日(金) ソク−ロフ

ロストロポーヴィチ 人生の祭典」を見てきた。
「エルミタージュ幻想」節のソクーロフ監督だった。
人生の終焉と栄華が朽ちゆく様をナレーションと映像と
ともに静かに語っていく。
最後の彼の妻でありオペラの女王、ヴィシネフスカヤの
表情がいい。
エルミタージュ幻想での雪の上を走っていく、
エカテリーナ女帝の後姿を思い出す。
彼女は「死は怖くない」と言い切る。
なぜなら、死の後に永遠の生があるからと、

人生の華々しい終焉を全て悟りきったような顔。

電車の中では、ロラン・バルト「恋愛のディスクール」
読んでいると、心の筋肉がほぐれていき、頭が明白になってくる。
数々の引用の素晴らしさ。何度も何度も読んで堪能したい。
自分の体が言葉で形成されていくようだ。
 


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