ロストロポーヴィチ 人生の祭典」を見てきた。 「エルミタージュ幻想」節のソクーロフ監督だった。 人生の終焉と栄華が朽ちゆく様をナレーションと映像と ともに静かに語っていく。 最後の彼の妻でありオペラの女王、ヴィシネフスカヤの 表情がいい。 エルミタージュ幻想での雪の上を走っていく、 エカテリーナ女帝の後姿を思い出す。 彼女は「死は怖くない」と言い切る。 なぜなら、死の後に永遠の生があるからと、
人生の華々しい終焉を全て悟りきったような顔。
電車の中では、ロラン・バルト「恋愛のディスクール」 読んでいると、心の筋肉がほぐれていき、頭が明白になってくる。 数々の引用の素晴らしさ。何度も何度も読んで堪能したい。 自分の体が言葉で形成されていくようだ。
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