ロラン・バルトが届く前に、室生犀星を読みたくなり、「或る少女の死まで」他2編 岩波文庫を買った。その中の「性に眼覚める頃」の中での、寺に住む青年がお賽銭を盗む艶かしい女を見た後、 性欲的な興奮と発作がおこる場面など、心理描写が面白い美しい女を叱り、贖罪の涙をみたらどんなに心地いいだろうそして、彼女が悔い改め、自分を慕ってくれたらと想像する。屈折した愛。そういう気持ちもある。室生犀星の詩集も読みたくなった。