「読書する女」はやはりいい。 本のセレクトが本好き心をそそる。 ボードレール「悪の華」、サド、マルクス モーパッサン、デュラス ある程度の教養がないとついていけない。 もちろん、顧客とのエロティックな絡みもあり 仏映画らしい。 美しい言葉を静かな空間で分かち合う瞬間が エロティック。
半身不随の青年が読んでほしいと選んだ本 ボードレール 悪の華より 「宝石」
いとしい女は裸体だった しかも、私の心を知りぬいて 音高くなる宝石だけを身につけていた その絢爛豪華なよそおいの 誇らしげな姿といえば 幸福の絶頂にあるモールの女奴隷を思わせた
ゆらめきながらそれが鋭い嘲るような響きを立てると 金銀細工と宝石の この響きわたる世界を前に うっとりと心を奪われ、狂おしいほどに私は愛する それら 音と光がまじり合っているものたちを
長い詩だからまだ続くが、映画ではここまで この詩を選んだ青年に彼女は、いい趣味ねと一言。 こんな会話を青年としたい
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