りえるの日記

2007年02月28日(水) 本好き心

「読書する女」はやはりいい。
本のセレクトが本好き心をそそる。
ボードレール「悪の華」、サド、マルクス
モーパッサン、デュラス
ある程度の教養がないとついていけない。
もちろん、顧客とのエロティックな絡みもあり
仏映画らしい。
美しい言葉を静かな空間で分かち合う瞬間が
エロティック。

半身不随の青年が読んでほしいと選んだ本
 ボードレール 悪の華より
 「宝石」

 いとしい女は裸体だった しかも、私の心を知りぬいて
 音高くなる宝石だけを身につけていた
 その絢爛豪華なよそおいの 誇らしげな姿といえば
 幸福の絶頂にあるモールの女奴隷を思わせた

 ゆらめきながらそれが鋭い嘲るような響きを立てると
 金銀細工と宝石の この響きわたる世界を前に
 うっとりと心を奪われ、狂おしいほどに私は愛する
 それら 音と光がまじり合っているものたちを

長い詩だからまだ続くが、映画ではここまで
この詩を選んだ青年に彼女は、いい趣味ねと一言。
こんな会話を青年としたい


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