そよ風


2005年06月28日(火) 久々の母

母と三人で愛知万博に行ってから、もう十日以上たつのか・・・
あの時、早く決心して早々に出かけてよかったと、今つくづく思う。
最近のこの猛暑の炎天下では、八十歳の母はもちろん、私達だって
おそらくあの日の半分も動きまわることができなかっただろう。

一昨日の日曜日、母の所に写真を届けに行った。
写真を見ながら万博見物の思い出話に花が咲く。

これは何処のパビリオンだった? あれは何処の国だった?

母はすこぶる機嫌が良い。
嬉しかった、嬉しかった、と何度も繰り返す。

お礼にと、主人には好物の麦焼酎を差し出し、
私には「アンタのとても好きな物を今、生協で注文してるんよ。
届いたら取りに来て!」と言う。
ニコニコとそれは嬉しそうに「アンタの大好きな物♪」と繰り返す。

私はできないけど、あんたは好きだから・・・

ということは、おそらくちょっと高級な花の苗かな? 

それにしても、そんな母はずいぶん久しぶりだ。
娘に向かって「あんたの大好きな物を買った」なんて、嬉しそうに・・・
はるか昔、まだ私がこの家の子供だった頃を思い出してしまった。

四十三歳で未亡人になった母は、それ以後、娘にとっては
あまり、そういう面を見せなかったというか・・・
そういう精神的な余裕が無かったということだろう。

私達と愛知万博に行ったことが、よっぽど嬉しかったんだなあ
と、こちらも素直に感動してしまう。
そういえば、主人の両親もとても喜んでいた。
八十歳を越えた年寄りだからといって、全員が「あの混雑がイヤだから
絶対に行きたくない」と思っているとは限らないのね。
昔と全く変わり映えしない田舎の家で暮らしている親達には
良い刺激となったのだろうか。

あまり喜ぶので、秋には「USJにいっしょに行く?」と
声をかけてみようかな。


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