昨日の日記の続きです。
奈良県は大峰山麓の森林の中、偶然見つけた可憐な花の
小さな群生地、そこは道から少し外れた目立たない場所。
小さくて地味で、まるで雑草のように生えている可愛い花を
こっそり持って帰りたいという誘惑、でもそれはいけないこと。
それをきちんと守らなければ、自然に生えている美しい山野草や
高山植物は、たちまち消えて無くなってしまう。
こころ無い人間の行為で、絶滅の危機に瀕している動植物は
たくさんあるのだ。採取する量や質にかかわらず、自分もその
ひとりになってはいけない。
そんな真面目な私は、少し離れた所にクチャクチャと丸められた
ティッシュらしき物を発見。
こんな所に誰がゴミなんか捨てたのだろう。
でもティッシュの中に何か入っている。緑色の葉みたいな物が・・
よく見ると、私が欲しいと眺めている、まさにその花ではないか。
根の周囲を濡れたティッシュでくるんであったのだ。
私と同じことを考えて、花を持ち帰ろうとした人がいたのねー
でも、なぜ、今ここに置いてあるのだろう。
やっぱりイケナイことだと思い、持ち帰るのを中止したのだろうか。
だったら、ちゃんと土に戻すべきだ。このままでは、ティッシュが
乾けば枯れてしまう。
それとも後で取りに戻ってくるのだろうか。
全長二キロ以上の森林のコースを舞い戻ってきて、再びこの場所を
見つけることができるだろうか。しかし、そういうことをする意味も
ないし、考え方として無理があるように思う。
ということで、私は、その花を再び土に戻すことは・・・しませんでした。
ありがたく、そのティッシュで包まれた数本の苗を頂くことにしたのです。
その苗を、さらに自分のティッシュで包み、デジカメのケースに入れ込んで
隠すようにコッソリと車の所まで運びました。
帰宅してから、心あたりの山野草をネットで調べた結果、
まさに花も葉の形もピッタリ一致しました。
白い花は「ニリンソウ」でした。大切に育てるつもりですので・・・
ただし、黄色い花の名前はいまだに不明です。