奈良県の山奥の森林で見つけた
あの黄色い花は、いったい何と
いう花なのだろう。
杉の落葉が茶色く腐葉土化して
ジメジメと湿った場所、そんな
目立たない所で、木洩れ日を浴び
ひっそりと咲いていた可憐な花達、
白い花はニリンソウ、
では黄色い花は何という名前?
場所や季節や花色からネット検索しても、その花には
いっこうに行き当たらなかった。
図書館で山野草関連の本を三冊も借りてきたけれど、
その黄色い花には出会えなかった。
主人は「名も無い雑草や」と言うけれど、名前のない
花なんてないのよ。
でも昨日、ついに、その花とよく似た写真に遭遇。
書店で三千円近くする分厚い「山野草辞典」を見つけ、
暇に任せてページを繰っていた時、「コレだ!」と
思う花の写真が出てきた。「キバナサバノオ」という
ややこしい名前を必死に老化した頭に叩き込み、
(立ち読みはツライね)帰宅後、ネット検索を開始。
たしかにネット上の写真を見ても、キバナサバノオの花と
あの花は似ている。が、葉の形が少しちがうような感じだ。
もし、キバナサバノオだったら・・・
キバナサバノオはレッドリストに載っている植物。
「絶滅危惧種」ということだ。
そんな貴重な花が、人目につかない所で群落を作って
咲き広がる姿を、こっそり私に見せてくれた?
ちょっと嬉しいような悲しいような複雑な気分・・・
とにかく、来年この時期、必ずまたあの森林に行こう!!