先日、久々に手紙を書く必要に迫られた。 しかも、かなり急!
いまどき、たいていの用件は、メールか電話で事足りてしまう。 たまに書いても、お礼や近況報告の小さなハガキだけ。 便箋に向かうことなど滅多にない私なのに・・・
それは、娘の結婚式のちょうど一週間前の夜、
「母から娘への手紙」を書いて欲しいとの依頼があった。
結婚式二次回の幹事をして下さる新郎の友人からだった。
「娘さんには、絶対に秘密にしてくださいね。 二次回にもドッキリ感動の場面を作りたいのです。 くれぐれも極秘でお願いします。」
と、急に言われても・・・困惑、困惑・・・の私。
でも友達の結婚式を盛り上げるため、いろいろと考えて、 準備をして下さっていることに、ほんとうに感謝!
翌朝、飛行機で娘が帰って来るというのに あの子に内緒で手紙を書くなんてことできるかな。 しかも、式までに幹事さん宛てに送るとなると そんなに、ゆっくり考えている時間もない。
すっかり手紙という物から遠ざかっていた私、 パソコンのワードやメモ帳がなくては全然ダメというのが情けない。 この年代の女性としては落第だと思う。
しかし、とにかく頑張らねば・・・
このパソコンには、ほとんど娘が張り付いていた。 だから、式場との打ち合わせや買い物に出かけた娘の留守を狙って、 けっこう、必死でパソコンに向かって書いた。
せめて、もう一週間早くに言って欲しかったなあ、などと思いながら、 なんとか、式の三日前に幹事さん宛てにポストに投函した。
言いたいことはたくさんあっても、なかなか結婚式用の手紙は書けないもの。 他の出席者の存在も意識してしまうから。
結婚式には、親も手紙を書くことになる場合もあるので そういう、こころの準備をしておかなくてはいけないということ。
ひょっとして、これって、今では常識なのかな?
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