昨日、息子の就職活動のことを日記に書いて、 四年前の娘の時のことを思い出しました。
毎日のように会社説明会や面接に駆け回っていた頃、 疲労が重なり、熱が出て気分が悪くなり、電車の中で倒れるように しゃがみ込んでしまったことがありました。
家に辿り着いてから娘は言った。 「やっぱりお母さん達の年代の人達が、親切やった」と。
「次の駅で電車を降りていっしょに病院へ行きましょう」 と声をかけて下さったおばさんも
席が空いた時、他の人が座ろうとしたのをサッと遮って、 座席を確保して「ここへ座りなさい」と呼んで下さったおじさんも、
「どちらも、お母さんとお父さんと同じくらいの年代だったよ」 ということでした。
ほんとうに感謝したものです。
翌日には東京まで二次面接を受けに行くことになっていました。 でも解熱剤で無理やり熱を下げても、体調がどうしても回復せず、 新幹線に乗るために新大阪まで行ったにもかかわらず東京行きを断念、 家に戻ってきました。
いろいろなことがありましたね。 もちろん私は話を聞かせてもらうだけでしたが、 けっこう楽しい話も思い出に残っています。 面接が終わった後に、全く知らない間柄だけど同じ会社を志す同士達、 いっしょにお茶を飲みながら情報を交換したり、励ましあったり。 「私だけ大阪弁だった」という日もありました。
振り返ってみれば、就職活動という時期、いろいろな体験ができて、 そんなに悪くなかったのでは?
なんて言ったら怒られてしまいそうです。
やっぱり本人は大変だったでしょうね。
限りなく黒に近いグレーのスーツに黒いバッグ、 就職活動中の学生はひと目でわかります。 「頑張ってね」と心の中で声をかけたくなる私です。
|