そよ風


2005年04月01日(金) 桐野夏生 「玉蘭」

桐野夏生といえば、私はあの「OUT」以来です。
図書館で予約してから、けっこう長い間待たされた「OUT」は、
残念ながら私好みの小説ではありませんでした。
もちろん、まだテレビドラマ化されていない時のこと、
あまりにも血生臭いショッキングな場面にタジタジ・・となりました。

ということで、先週図書館で桐野夏生の「玉蘭」を
気まぐれに借りてしまったのは、題名に惹かれたからです。
「玉蘭」の二文字から思い浮かべるイメージは
「中国の歴史」と「清楚な花」のミックス(???)。
いくらなんでもあの血生臭い「OUT」とは、違ったものだろうと。

で、読み終えた感想は?

残念ながら、私は読書感想文というものを書けない人なのです。
こと恋愛小説になると、からきしダメですね。
面白いのか、つまらないのかさえも、わからない。
ただ、小説に出てくる登場人物は、それぞれに好きでした。
それぞれの人の主張、言い分、気持ち、を読むのがとても面白かった、
というところでしょうか。

感想文になっていない感想です。

それと、最後にちょっとした「どんでん返し」がありました。
そう感じるのは、私だけかも知れません。

気になったことは、中国での日本人留学生のことです。
小説に登場する留学生達は、ハッキリ言ってとても乱れています。
何も知らない人が読むと誤解を招くのでは? と心配さえしてしまいます。
私の知っている範囲の人達はみな真面目な学生でしたし、
留学生寮を訪れた時も、とても管理の行き届いた、
どちらかといえば厳しいくらいの印象を受けたものです。

話はガラリと変わりますが、雫井 脩介の「火の粉」
ちょっと前にテレビの二時間ものドラマになりました。
あれ、やっぱり内容がかなり違いましたね。
テレビドラマになると、あんなものなのでしょうか。


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