桐野夏生といえば、私はあの「OUT」以来です。 図書館で予約してから、けっこう長い間待たされた「OUT」は、 残念ながら私好みの小説ではありませんでした。 もちろん、まだテレビドラマ化されていない時のこと、 あまりにも血生臭いショッキングな場面にタジタジ・・となりました。
ということで、先週図書館で桐野夏生の「玉蘭」を 気まぐれに借りてしまったのは、題名に惹かれたからです。 「玉蘭」の二文字から思い浮かべるイメージは 「中国の歴史」と「清楚な花」のミックス(???)。 いくらなんでもあの血生臭い「OUT」とは、違ったものだろうと。
で、読み終えた感想は?
残念ながら、私は読書感想文というものを書けない人なのです。 こと恋愛小説になると、からきしダメですね。 面白いのか、つまらないのかさえも、わからない。 ただ、小説に出てくる登場人物は、それぞれに好きでした。 それぞれの人の主張、言い分、気持ち、を読むのがとても面白かった、 というところでしょうか。
感想文になっていない感想です。
それと、最後にちょっとした「どんでん返し」がありました。 そう感じるのは、私だけかも知れません。
気になったことは、中国での日本人留学生のことです。 小説に登場する留学生達は、ハッキリ言ってとても乱れています。 何も知らない人が読むと誤解を招くのでは? と心配さえしてしまいます。 私の知っている範囲の人達はみな真面目な学生でしたし、 留学生寮を訪れた時も、とても管理の行き届いた、 どちらかといえば厳しいくらいの印象を受けたものです。
話はガラリと変わりますが、雫井 脩介の「火の粉」 ちょっと前にテレビの二時間ものドラマになりました。 あれ、やっぱり内容がかなり違いましたね。 テレビドラマになると、あんなものなのでしょうか。
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