「息子の結婚式のビデオを見に来ませんか?」 友人から誘いの電話があったのは先日のこと。
正直、ありがたいような、ありがたくないないような・・・
なんといってもその友人の家は遠い。 川西市の山奥だ。(失礼・・)
頭の中でソロバンがパチパチ、 往復の交通費約二千円、手土産のケーキ千円、昼食代千円、 約四千円の出費は痛い! なによりも、そんな遠くまで往復する気力も体力も湧いてこない。 やはり、今ちょっと疲れ気味なのかな?
でも、「娘さんの結婚式も近いし、何か参考になるかもよ」 そんな友人の親切な思いやりをムゲに断るわけにもいかず・・
で、昨日、折りしも三月三日のひな祭り、 遠路遥々、川西市の山奥まで出かけてきた。
交通費二千円也と無駄なエネルギーを節約するために すぐ近くまで通勤している主人のコペンに同乗したのだった。
さて、息子さんの結婚式のビデオ鑑賞は予想外に面白かった。
花婿の父親に当たる友人の旦那様、 新郎新婦からの花束贈呈の辺りから、ひとり様子が変・・・ 感極まって涙がポロポロ溢れてくる様子。 最後の挨拶をする段になり突然、「ゥオオー!!!」って、大泣き。 あわてて「すみません」と言って、必死で気を取り直すも、また泣く。 涙にむせびながら、途切れ途切れ、やっと挨拶を終了した旦那様。
凄まじき「花ムコの父の涙」だった。
その間、隣の新郎新婦は複雑な表情。 さらにその隣の新婦のお父様、シラ〜っとした表情に見えるのは気のせい? 花嫁の父の演出を奪われてしまったのでは?? なんて余計なことを思ってしまう私達。
ちなみに息子さん、決して養子に行ったわけでもなく、 友人宅の近くに住んでいる。
失礼極まりない三人の主婦達は、涙、涙、で挨拶の旦那様の姿に ケタケタとお腹を抱えて大笑いしたのだった。(ごめんね)
友人の旦那様、朝出かける時に 「ビデオの最後の場面、絶対に友達に見せるなよ!」 と何度も念を押し、 「うん、うん、わかってるって!」 と友人は安心させて送り出したそうな。
いや〜、結婚式ビデオ、とても参考になりました。
感極まると、予想外の自分の姿を曝け出してしまうというか・・・
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