「コペン効果」のせいで、とてもご機嫌麗しい最近の主人、 とにかくドライブに出かけたくてウズウズしている。 一泊で何処かにドライブに行こうとしつこく迫る。
毎日の通勤だけでは物足りないのですか?
学生時代にアルバイトでお金を貯めて、 初めて中古の車を買った当時を思い出すという。
嬉しくて毎日その車で走り回っていたという三十数年前、
今、その時の気持ちと全く同じだと嬉しそうに言う。
私だって憶えているよ。
あの黄色いダイハツフェローには、よく乗せてもらったから。
「下駄を鳴らして奴が来る〜♪」 「ゆかたの君は〜ススキのかんざし〜♪」 そんな曲がいつも流れていた車の中。
大学に到着する前に「ベル」でコーヒーを 鳳のアトラスでケーキを食べてのドライブ通学。
主人を若い頃のあの嬉しかった時と、 全く同じ気持ちにさせてくれたコペンの力は偉大だ。
早朝から夜遅くまで仕事の毎日、子供の結婚や就職、年老いた両親のこと、 いろいろあって精神的にも忙しい筈の主人なのに、 心から喜んだりワクワクしたりするスペースも、ちゃんと存在する。
私なんて、ひとつでもイヤな事や少しでも辛い事があると、 精神全体が黒雲に覆われたようになり、喜ぶべきことでも喜べないのに。
これはこれ、それはそれ、心の中もきちんと分けないとダメですね。
ちなみに、お腹の中はきちんと分かれている私。
どんなに満腹でも、ケーキやお菓子は入るし美味しいと感じる。
そうそう、昨日、会社から勤続三十年の表彰状と記念品を頂いてきた主人、
コペンがなによりの御褒美となってよかった。
|