そよ風


2005年02月18日(金) ヘソクリが・・・

ある日、フとした所から、すっかり忘れていたお金が出てきたら、
やっぱり嬉しいものですよね。

決してヘソクるつもりはないけれど、手も切れるようなピンピンの新札が
偶然手に入った時、それを大事に封筒に入れて、とって置くという行為、
それは、特に珍しいことではないと思います。
お祝い事や何かの時に、手元に新札があると便利ですから。

でも、その大事にとっておかれた新券の一万円札、
なかなか出番がなかったのでしょうね。

もともと、常に先のことを考えて、備えあれば憂い無し、
というタイプではありません。
しかも、とても忘れっぽくて気楽な性格。
(そういう人は、あまり先の準備など、何もしない方がよろしいかと・・)

そんな私なので、新札を入れた白い封筒のことなど、いつの間にか、
すっかり頭の中から消え去っていました。

と、ここまでは、けっこう、よくありそうな話です。

私は、その封筒に手紙を入れて、友達に送ったのでした。

どう見ても、真新しい白い封筒。

二重構造の封筒は(ちょっと高級)、厚めの生地で、縦長で
すっぽり入り込んでいるお札の存在に、全く気付かなかった!

というのは、やっぱり、私だからでしょうね! きっと・・・

でも、手紙を受け取った友人は、ずいぶん悩んだそうです。

手紙とともに出てきた、ピンピンの一万円札、
手紙の内容は、一切そのお金のことに触れていない、

お金を貸した覚えもない、お祝いをもらうような事もない、

家族四人で必死で考えたそうです。

「きっと○○さん(私のこと)は、宝くじで百万円当たったんやわ。
それで私達に恵んでくれたのだから、これは、もらっておこうよ!」

なんて話にもなってたんだけどね、と後日
友人は笑いながらお金を返してくれました。(ほっ・・)

しかし、「あのお金、なに?」と、突然電話で言われても、

「はぁ??  お金って?」

「手紙に同封してたでしょ。一万円」

「ええっ!! うそー! なんで?」

自分の頭の中で、話の辻褄が合うまで、かなりの時間を要しました。

もう、ずいぶん前の話なのですが、それ以来、慎重になりましたね。

封筒、スーパーの袋、紙袋、きっちり調べます。

(お金が出て来るかも・・)という期待感は、いつも裏切られますが。


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