そよ風


2005年02月16日(水) 体験

少々過剰気味になってきた、私の体内蓄積エネルギー、
その消費が主な目的で、ボランティアを思い立った私。

先月、町内のお年寄り宅への、配食ボランティアの登録をした。
そして今日が初めての、私の活動日。

登録日から今日までの約一ヶ月間、
ボランティア登録をしたことを、徐々に後悔し始めていた。

シニアの人と組んで、二人一組で作業をするということを、
説明された時から、迷いが生じ始めた。

シニアの人って誰?
気難しい無愛想なおじいさんだったらイヤだなあ。
(恐いオバサンだったらイヤだなあーと思われていたかも)

こう言っては何だけど、身内以外の男性と二人きりで、
車に乗ったことなんて、今まであったかな?
タクシーは別として・・(なんという人生経験の貧しさよ)

きっと、シニアの人に気を使うのだろうなあ。
ボランティアなんかしなくても、ジムに行けば、
じゅうぶんエネルギーを発散できるのに。
なんで、ボランティアなんかに挑戦する気になったのか。

決心してから実行日までの期間が長いというのは、問題だ。
意志の強くない人間は、途中で気持ちが揺らぐ。

でも、一度も実行せずに辞めるのは、あまりにも無責任、
二月、三月の予定表に、私の名前は既に組み込まれている。

ということで、今日、おっかなこわごわ状態で家を出た。

幸いにも、心配したシニアの方は、とても優しい方。

配達先のお宅でのお弁当の渡し方、返却されたお弁当箱の処理方法、
など、いろいろ教えてもらいながらの配食作業。

そして、なんの因果だろうか。

私達夫婦と主人の親達との間で、先日から繰り返されていた議論、
子供を親の元に縛り付けるのはいけない、とか
就職のために、家族が離ればなれになるのは仕方がない、とか、

その結果を、今日、目の当たりに見たように思う。

シニアの方が、一軒一軒、説明して下さる各ご家庭の事情。

老夫婦の二人暮しだけれど、奥様が寝たきりのお宅とか、
息子夫婦が遠くに住んでいる独り暮らしのお宅とか。

「お弁当を持ってきました」と声をかけると、
奥の方から腰を曲げてゆっくり出てくる方、
歩くのも不自由な方、以外にシャンシャンとお元気な方、

私達がまわったのは24軒、時間にして約2時間。

その中で、私が一番、困ったこと(あわててしまったこと)は、
我が家のすぐ目と鼻の先の御近所への配達があったこと。

主人にも近所の人達にも、何もまだ言ってないのに。
続くかどうか、全く自信が無いから、ナイショ事なのだ。

なのに、見知らぬ男性と二人で車に乗ってウロウロしている所を、
よりによって、近所の友達の旦那様に目撃された。

ま、変な噂が飛び交うような年齢ではないけれど。

公用車だということにも、気付いてくれたと思うが・・・


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