そよ風


2004年12月30日(木) 推理小説完結編のような

今年は、私にとっては、推理小説完結編のような年になった。

あの、突然のフィブリノゲンのニュースは、長い間、心の片隅で、
ずっと燻り続けていた疑問を、一挙に解決してくれた。

「輸血の経験のない私は、いったい、いつ、どこで、感染したの?」

「感染経路の不明のケースも多いのですよ。
昔は、予防接種の注射器も、使い捨てではなかった時代でしたから」
と、医者から言われたけれど、釈然としない気持ちのままだった。
ずっと真実はわからないのだろう、と思っていた。

でも、輸血の経験はないけれど、止血剤の注射を何度か受けていた。
妊娠三ヶ月頃から原因不明の出血傾向が続いていたから、
先生は無事出産が終わるまで、とても心配して下さった。
フィブリノゲン購入先の一覧表に、名前のあった病院。

私としては、永年の「なぜ?」に、突然、終止符が打たれた感じ。

それをきっかけに、長い間放置したままのC型肝炎の診察を、
受けてみようという気が起こった。

意外にも、ウイルス量が多く、肝臓の炎症も少しづつ起こっているということ。
本格的にウイルスが暴れ出さないうちにと、インターフェロンの治療を勧められた。

自分のことなのに、全く予想をしていないことが、次から次へと急展開し始めた。

長い間、こだわり続けた疑問が解決し、来年は、新たに治療に踏み出す年。

そして娘の結婚式もある。

息子の就職も決まって欲しい。

新しい年には、どんな筋書きが、私を待ち受けているのだろう。


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