一昨日の26日から、主人と下呂温泉に一泊旅行に出かけた。 台風や地震の災害で、今なお避難生活を余儀なくされている人々が大勢おられるというこの時期、 遊びに出かけるというのは、ちょっと気がひける、という気がしないでもなかった。 でも「ゆっくり温泉にでも浸かってリフレッシュしたい」という主人のたっての希望で、 ツアーを申し込んだのは先月末のこと。
特急雷鳥で金沢まで行き、バスで乗鞍スカイラインを走って下呂温泉に向かうという予定が、 凍結によるスカイライン閉鎖により大幅に変更となった。 中止になった乗鞍スカイラインの代わりに、二日目に白山スーパー林道を走るという代替プラン、 しかし二日目当日の朝、気温が一気に低下、白山スーパー林道もまた凍結で閉鎖となってしまった。
でも、金沢から飛騨高山に向かうバスの車窓から見える山々の紅葉は美しかった。 二日目の下呂温泉から白川郷に向かう道中でも、渓流やダム、 木々の紅葉の織り成す景色に目を奪われ続けた。
京都の寺院の真赤なモミジも美しいけれど、山々の秋の色は、やさしく柔らかい。 様々な形と色が、混ざり合い、融合し合っている。
途中、道路は何度か片側通行になった。 台風による水害の復旧作業が雨の中、かなりの箇所で行われていた。 壊れた堤防、下の土が抉り取られ宙吊り状態になった川沿いの道路、なぎ倒された樹木、 橋げたや道路脇フェンスにまで、台風の爪跡が残っていた。 大きくニュースで報じられなかった場所でも、台風による被災地域は、たくさんあるということか。
道路渋滞が始まった頃、「なんでこんな田舎道で渋滞するの?」とブーブー文句を言ってた私、 でも、バスが進むにつれて事情が見えてきて、シュン・・と大人しくなった。
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