そよ風


2004年10月25日(月) 友達

私には一人だけ新潟県に友達がいる。
若い頃に勤めていた職場で、机というか実験台が隣合わせだった。
二人とも、ほぼ同時期に結婚し会社を退職した。

子供達の年齢もほぼ同じ、子供の小さい頃は行き来があったが、
二十年ほど前に、ご主人の出身地である新潟に一家でUターン、
すっかり、お互いに遠い存在になってしまった。

年に一度きりの年賀状だけの付き合いになって、幾久しい。

でも、今年の年賀状に「私もパソコンでメールを始めました」と、
初めてE-Mailアドレスを賀状の隅っこに書いてくれていた。

私が送った彼女への最初のメールは、この七月、新潟県で発生した豪雨による水害の時。
「水害は大丈夫でしたか?」

そして、二通目のメールは「地震、大丈夫だった?」

もうすっかり新潟の人となって暮らしている友達は、
今年はいろいろと、怖い思いをしたのではないだろうか。

何年か前に一度、電話がかかって来たことがあった。
電話から流れてくるきれいな標準語に、昔の彼女だとはどうしても信じられなくて、
何度も「ほんとうに○○さん?」と聞いてしまった。

完全に抜け切ってしまっていた大阪弁のアクセント、
いかにも大阪人イメージだった昔の友達、
顔の見えない電話では、どうしても結びつかなかった。

それにしても、自然災害の前では、人間の力なんて微々たるもの・・・

でも、一日も早く、もとの生活が復旧することを祈っている。


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