そよ風


2004年10月15日(金) 優しくて力持ち!

毎週金曜日の夜は、公民館での太極拳の練習に通っている。
先週の金曜日のこと、接近中の台風22号の影響なのか、
雨がショボショボ降る暗い夜だった。
いつものように、町役場の駐車場に車を停めようとした。
夜だから、当然、だだっ広い駐車場はガラガラ。
なのに、私はいったい何を考えていたのだろう。
ガラすきの駐車場なのに、一番隅っこに停めようとした。
出口に近いその列だけは、一番奥しか空いてなかったのだが。

ボーっとしてたかも知れない。
なんせ、翌日は大事な初顔合わせ、
ちょうどその時間くらいに、台風が直撃という予想に、
いろいろ心配していたのも確かだ。

シャラシャラという音にハッと気付くと、金網のフェンスが暗闇の中に突然現れた。
シマッタ! 擦ったかな・・とあわててバックしようとハンドルを切った途端、
溝にすっぽり前のタイヤがはまり込んだ。
・・・ええっ? こんな場所に溝なんか、あった??

こういう場合、どうしたらいいのだろう・・・
哀れな車の周辺をウロウロするだけの私。
そうだ、近くに消防署があったっけ・・・
消防署の方に御出動をお願いしなければいけないのかなー

と、そこへ若い兄ちゃん風の男性が、突然現れた。
「どうしたんですか?」と尋ねてくださる。
夜なので、顔は、はっきりわからなかったけど、
私にとっては、天からの使者! とってもイイ男に見えたのは当然のこと。

あわれなマイカーの姿を見て、すぐに仲間を呼んで、
引き上げてくださった。
フェンス際で、作業も大変だったと思うが、さすが!!
助けてくださった4人の奇特なお兄様達は、
明日からのダンジリ祭りの練習に来ていた、野田青年団の人達。
力の強いのは当然!

なんでもない所で、フェンスに当たったまま、タイヤを溝に落として、
なんともカッコ悪くて恥ずかしかったが、
助けてくれた人達の善意がほんとうに嬉しかった。
特に、向こうから「どうしたんですか?」と、来て下さったことが、嬉しくて嬉しくて!

人が困っているのを見かけても、なかなか自分の方から声をかけることができない私だから、
なおさら感激してしまったわ。

(暗闇だから、若い女性とまちがえたんやろか・・)なんて、ヒガンダ考え方はしません。
私は、素直に喜んでます。


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