Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


全日記のindex  前の日記へ次の日記へ  

*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


この日記のアクセス数
*1日の最高=2,411件('08,10,20)
*1時間の最高=383件('08,10,20)


2010年01月13日(水)  It's alright. There comes a time. Got no patience to search for peace of mind

10日の日記を読んだマチちゃんからメールが来た。そうだ、ジョン・フルシャンテの"Will To Death"はマチちゃんが送ってくれたんだった。
マチちゃんにはジョンを何枚も焼いてもらったな。2007年には「まさかのATAXIAの2nd」も送ってもらった。お礼にアリス・イン・チェインズの"Unplugged"のDVDを焼いて送ったっけ。私がそのDVDのことを日記に書いたのを見て、マチちゃんも見たがったから。

私自身のDVDはベイビー(g)にもらった。彼が買って届けてくれたので、うちで一緒に見たのだが。
"Sludge Factory"の出だしでボーカルのレイン・ステイリーが歌詞を間違い、"Fuck!"と叫んで演奏を止めた後に、少し間をおいてひとこと言う。ベイビーに「これ、なんて言ってるの?」と訊かれたが、私はわからなかった。
いや、"What's my motivation here?"(俺がここにいるのは何の為だ?)という言葉は聞き取れた。だが問題は、彼がそれを言った瞬間に観客が笑ったのだ。この笑いの意味がわからない。何か私の知らない背景でもあるのか。ちょっとネット検索もかけてみたが、何も出てこなかったので、そのままになった。

で、去年の秋によそのサイトでアリス・イン・チェインズのライヴ映像を見ていたら、ふとこのことを思い出し、もう一度調べてみた。今度はYouTubeで"Unplugged"の"Sludge Factory"の映像を出し、1,000件あまりのコメントをざっと読んでみた。例のセリフ自体はしょっちゅう引用されているが、どうもネイティヴもわかっていないようで、実際これがどういう意味なのかと問うコメントもあった。「これは俳優が台詞を忘れた時の決まり文句だ」というレスがあったが。確認する為にあらたにネット検索しても全くそういう「決まり文句」など出てこないので、かなり疑わしい。
レインのセリフの前に観客が何か叫んでいるのが鍵なのではと思ったが、声が小さいし他の喋りとかぶっていて全く聞き取れない。
だがついにそれに言及しているコメントを発見。観客が"Quit fucking us!"と言っているというのだ。・・・ああ、言われてみれば確かにそう聞こえ・・・ない、声が小さくて。だがそれならようやく意味が通る。「俺らをコケにすんじゃねえ!」と言った観客に対して、「じゃ、俺は何しにここに来たんだ?」となる。
・・・ようやくすっきり。嬉しくて、授業に来た生徒にまでYouTubeを見せて説明する始末w

しかし。同時期にPodcastで見たこの1コマ漫画(のアニメ版)はさっぱりわからない。セリフすらないのに理解出来ない。やはりこれもYouTubdeで探してコメントを見るが。こちらも「意味がわからない・・・」と言っているネイティヴがいる。
"Not every state uses punch cards like Florida. Hell, if I hadn't happened to watch that movie about the 2000 election, I wouldn't have gotten it either."(全部の州がフロリダみたいにパンチカードを使ってるわけじゃないんだ。俺だってたまたま2000年の選挙の映画を観てなかったら意味がわかんねえよ)というコメントがあったので、それを頼りに検索を続け、2000年の米大統領選挙でフロリダのパンチ式投票用紙に不備があった件をベースにしているんだということはわかった。タイトルの"Hanging chad"は、パンチ穴のくずが、はしがつながって落ちずにいるのを言うらしい。
―――で? だから??
"hanging 〜"は「吊るし首の」という意味になるので、パンチ穴を間違って打つと、自分自身が"hanging"になってしまうということかとも思うが、だったら面白くない。係員が全く動じずに次の投票者にどうぞと指し示すのが何より解せない。 
これがノンネイティヴの辛いところで。笑えない理由が、ジョーク自体の問題なのか、自分の英語力の欠如なのかが判らないのだ。ネイティヴであればどんな馬鹿でも、自分で自信を持って「つまんねえ」と判断を下してしまえるのに。――例え間違っていてもね。

*この文章を書いた後でふと、1コマ漫画を動画にしているのがまずかったのではと思い、元の漫画を見てみたところ、あっさり解決。一番腑に落ちなかった係員の対応が漫画では描かれておらず、単なる"hanging"の駄洒落だと判る。であれば、まあ大笑いもしないけど、疑問もない。瞬時に判れば面白かったのかもしれないが。

It's alright. There comes a time. Got no patience to search for peace of mind (まあいいさ。いつかそのうちわかるようになるよ。今は、すっきりした回答を得る為のグーグル検索が面倒だけどね)  *No Excuses / Alice In Chains (1994) の歌詞。



前の日記へ次の日記へ