Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。
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2008年12月24日(水) |
went into surgery |
10時過ぎに、いきなり今日手術することになったと言われる。慌てて生徒全員に年内の授業が出来なくなった旨のメールを送るが、一人だけ携帯に連絡先が入っていない。しかし幸い彼女だけはこの日記を読んでいるので、携帯から日記に「本日緊急手術することになりました。生徒のXさん、携帯に連絡下さい」と書き込む。 着圧ストッキングをはかされ、爪を切らされ、待っていたら、12時前に「時間が空いたので12時から手術します」と言われる。
搬送用ベッドに寝かされ、両親に付き添われて、隣の病棟まで随分と長い移動。エレベーターの振動が体に響いて痛い。もうすぐ手術室という時に、ふと思い出して母に「あのね、ネットで買物した荷物が二つ届いてた筈なの。不在票が入ってる筈だから、うちに行った時に再配達依頼しといてもらえる?」と頼む。 万一私が手術中に死んだりしたらこれが遺言になるのか、などと考える。 ああ、不思議なほど怖くないな。
手術室に入る。さすがに緊張する。左右からわらわらとスタッフが寄ってきて、いちいち自己紹介する。ああ、どうも。お名前覚えてられませんけど。 手術台に寝かされ、髪の毛をまとめられ、麻酔。
夢は、目覚める直前につくられることがあるという。例えば登山の夢を見ていて崖から落ち、実際にベッドから落ちて目覚めるのは、ベッドから落ちかけた瞬間に登山の夢を全部つくるんだと。 私はPCの前でメールチェックをしていた。次々にメールを開いていたら、そのうちのひとつのメールが、私に声を出して呼びかけてきた。私の本名を呼んだ。何だこれ、と驚いていたら、もっとはっきりと大きな緊迫した声で名前を呼ばれた。そこで思い出した。やばい、私手術してたんだ。実際に名前を呼ばれてるんだ。終わったんだ。まだ目覚めなきゃよかった。まだ心の準備が出来てないのに。まだ。
痛い。
なんだこれ。痛い。おなかの中が痛い。痛い痛い痛い。嘘でしょ。こんな。 激震、と言いたいような痛み。目を真ん丸にあいて、顔をしかめることすら出来ない。何かをこらえる時に力を入れる筈のハラが、まさにそこが爆発するように痛いので、痛みにまったく抵抗出来ず、体の中心をつらぬく痛みに蹂躙されるままになる。 両方から数人のスタッフに抱えられて、隣の搬送用ベッドに戻される。痛い痛い痛い痛い。ガラガラと搬送されながら、あまりの痛みに驚く。驚きのあまり、何かを確かめたくなってハラに思い切り力を込めてみる。当然激痛がくるかと思ったら、全く何も感じない。痛みが既にマックスに達してるんだ。
病室へ。今度は個室だ。痛くて周りがよく見えない。 下腹部に間違いなくブロックが一個乗っている。はっきりと長辺の角が食い込んでいる。 天使のように可愛い声の看護婦さんが来て、大丈夫ですか?と訊く。「痛いですか? 痛いですね」と切なそうに言う。痛くて声が出ない。
痛くて時間の経過が判らない。いつの間にか夜になっているらしく眠れといわれる。何かの薬のせいなのかどろどろとした眠気もあり、それがずっと痛みと競い合っている。しょっちゅう看護婦さんがやって来て、天使のような声で「横を向きましょうね」と体の向きを変えさせる。そのたびにひどい激痛が走る。が、どっちにしろ痛いので同じだ。
痛い。呆れるほど痛い。悲しいほど痛い。痛い。 (1/27up)
went into surgery (手術)
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