Rocking, Reading, Screaming Bunny
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Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2007年12月28日(金)  great loss to the civilzation

昨夜は寝ないまま今日の午後に授業をし、4時間ほど寝て起きてCBSのニュースを見たら、ブットが殺されていた。
―――――死んじゃったのか。

先週のニューズウィーク誌のインタビューで、ひたすら1/8の総選挙における不正操作を懸念していた彼女だが。敵はそんな文化的な相手ではなかったのだ。
彼女は自ら語っているように、10月の帰国に際して、暗殺警告は単なる脅しだと思っていた。実際に暗殺目的の爆弾テロが起きた後ですら、まだ警戒心が薄かったようで、それが今回の暗殺の成功につながった。
結局は、自己の「良識」があだとなった。敵は、「戦争」をしていたのだ。

1999年、シャリフ首相が飛行機で帰国中のムシャラフ陸軍参謀長を解任し、彼の乗った飛行機に着陸許可を与えずに上空を長時間旋回させ、その間にムシャラフが地上と無線連絡を取ってクーデターを起こして空港を占拠し、燃料の切れるわずか7分前に着陸するという「事件」があった。傍観者としてみればこれほどドラマチックな話はないわけで、当時新聞でこの件を読んだ私は相当に興奮したのを覚えている。以来私の中でパキスタンという国は、常に生きるか死ぬかの粗野な緊張を強いられる印象が強かった。そういう状況下では、ブットは知的で上品過ぎたのだろうか。

今回のことでシャリフはムシャラフを責め、ムシャラフはテロリストを責める。なんにせよ、「知性」が「野性」に殺されたのだと思う。
くしくも米のニュースの本日の二大ヘッドラインは、ブット暗殺と、シベリアン・タイガーが動物園から脱走して数人を死傷させた事件である。このふたつは同じだ。虎のほうが、利益目的でないだけマシだ。

――――――美人だったのになあ。

great loss to the civilzation (文明化への大いなる損失)



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