Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
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2007年10月29日(月) |
life-sized pride |
Sokoという女の子の'I'll Kill Her'という曲を、iPodに落として聴く。 2週間足らず前に、検索で偶然YouTubeの映像に出会い、見てみたら一発ですいっとはまった。 子供といっていい幼い顔と声。フレンチ訛りの英語。不安定なピッチと少ない声量。だが、牝牛が鳴いたような可愛らしさのある声質。 何よりも、表現のスタンスがしっかりと確立している。全くぐらつかない。己の力を、過信せず等身大で誇っている。なんてまあ。
色んなものを見てきて、これだけはっきりと、ああこれはいい、これは好きだなと一瞬で言い切れるものは少ない。これがそうだ。この子はいい。
歌詞を聞き取らなくても好きだと思えるが。聞くと、魅力が何倍にもなる。 恋人を、漂白したブロンドの女の子に取られた。だから彼女を殺してやる。見つけ次第かならず殺してやる。私の未来を盗み夢を壊したあの女。ブロンドなだけが取り柄のあばずれ、性格が悪くて頭が弱くて尻軽なあの女を殺してやる。 ―――こんな恥ずかしい歌詞が書けるか、普通。 かなりの衝撃だった。このSokoという女の子はブルネット(黒髪)で線が太くて気が強そうで、いかにも、男に媚を売るブロンドに反感を持っていそうだ。普通はそれを、鬱屈したプライドの裏に隠そうとするのに、この子はまるだしにして見せて「殺してやる」と言うのだ。 自分のそういう「若さと馬鹿さ」を、面白がっているふうな強さが見える。・・・凄いな。 そして曲づくりも最高。ギター1本で充分完成している。歌詞の乗せ方も完璧。「殺してやる」という一番過激な言葉を、一番抑えたメロディに乗せるのも見事。
これを見つけてすぐ、このサイトのbbsに映像のリンクを貼って「これ誰?!」と書き込んだら、午前4時だというのにわずか20分後に知らない方から情報のレスが。(鳩さん、有難うございます) どうやらこの子、西ヨーロッパのあちこちで精力的にライヴを行っているようだが、メジャーには所属せず、アルバムもまだ出していないらしい。 他の曲も聴いてみたら、のけぞるほど猥褻な歌詞をあっけらかんと明るく歌っていたりする。キレてるなあ。 若い、ということの、素晴らしい生かし方だと思う。
映像を何十回も見た後で、今日初めて音だけにして聴いてみたのだが。やはりいい。凄くいい。 メロディも歌詞もすぐに殆ど覚えた。これを歌いたいなあ。 誰かこのギター弾いてくれ。
life-sized pride (等身大の自尊心)
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