Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
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2007年09月19日(水) |
労働する犬 この街に この国に この世界に |
青梅街道を盲導犬が歩いていた。いや、勿論単独ではなく主人を率いて。 ・・・いや、主人に率いられて。 その男性は非常に健康そうで、眼が不自由とは思えぬ速足でずんずん歩いていた。(訓練中には見えなかったので、やはり盲人なのだと思う) 犬は、非常に変な歩き方をしていた。ハーネスのハンドルの長さがあっていないのか、とにかくからだが片方にかしいだままで、ひょこひょこ歩いていた。そして時々何か気になるものがあるようで一瞬振り返るのだが、主人がずんずん歩くので仕方なくまた前を向いて歩き続ける。どう見ても主人を導くというより、主人に引っ張られている感じだった。 あの犬は多分、盲導犬としてはあまり優秀とはいえないのかもしれないが。 胴輪をつけられ、不自然な姿勢を強いられ、よそ見も許されず歩き続けなくてはならない。―――自分だったら間違いなくキレるな、と思った。
動物を喰うこと、殺して色々な目的に利用すること、医療用の実験台にすること、それらを基本的に肯定してきたけれど。 使役することはどうなんだろう。盲導犬は最も気高い働き手だと思っていた。でも単純なことを忘れていた。本人が「働くのが嫌で嫌で仕方がない」場合もあるということ。 人間だって我慢して働いているんだ!という理屈はこの際通らない。まして人間にも「職業選択の自由」はある。 あの犬は、「俺、何やってんのかなあ」という顔をしていた。 そろそろまた盲導犬協会に募金しようかと思っていた矢先なのだが。初めて何となく、少し気をそがれた。 眼が見えないという、これ以上は考えられないような恐ろしい事態を、一匹の犬が少しでも楽にしてくれるのなら、と思っていたんだけど。
―――まあ。とりあえず。 だから人間は自分のしていることを、例え何であっても、100%正しいなんて思わないほうがいいな。うん。
最後の授業を終えて、23時半に西荻BITCHへ。ゆかちんがいたので、生徒にもらった羊羹をおすそわけする。私、あればあるだけ食っちゃうから、少し減らさないとね。 最近はどういうわけか自制心が強くて、また今日も終電で帰る。
労働する犬 この街に この国に この世界に *Un Jour / 矢野顕子 (1987) の歌詞。
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