Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
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2007年09月10日(月) |
Ooh, Bring it back, Bring it back... |
亡くなったひとのことは徐々に忘れるのが自然だし、そのほうがいい。勿論思い出は大事で、例えば私は彼が私の為に編集してくれたCDを持っている。亡くなった後に店内で見つかった、「For Bunny」と書かれた44曲入りのCD。これは、結婚指輪や子供の頃の写真まで処分した捨て魔の私にとって滅多にない「捨てられないもの」のひとつだ。 しかし一番大切なのは記憶で、それは頭の中で徐々に薄れる。或いははっきりしているつもりでも、どこかしら変更が加わっている。
今日はBLACK AND BLUEのマスターの命日だ。もう、まる3年になる。
今日は、先週の台風の日の振替などもあって、私にしては相当忙しい日だった。12時半に家を出て、途中休憩を挟みつつではあるが、最後の授業が終了したのが22時。 で、すかさず西荻BITCHに出かけた。入店時に店内にいた全員に一杯おごる覚悟で行ったら、お客の切れたところだったらしく女性客一人。彼女とマスターに一杯ずつおごり、代わりにちょっとだけ話を聞いてもらった。 あのね、亡くなった一週間後にね、常連みんなで店に集まって一晩飲んだんだよ。なのにカウンターに何ヶ所か埋め込んだブルーのライトをつけるスイッチがどうしても見つからない。 午前5時、マスターの好きだったストーンズの武道館ライヴの'Jumpin' Jack Flash'がかかった瞬間に、誰も触っていないのにブルーのライトがいっぺんについた。 私は超常現象を信じない。でも、その時は泣いた。大泣きした。
「追悼リクエスト」と言って、"Sticky Fingers"をかけてもらった。私がBLACK AND BLUEに初めて行った日に、初めてリクエストしたのが"Sway"だったから。「私、"Sticky Fingers"の最初の3曲が大好きなんですよ」と言ったら、にっこりして「僕は最初の10曲が大好きなんですよ」と返された。
BITCHに、例の44曲入りCDも持っていき、店の雰囲気に合わないと思ったのでかけなくていいと言ったけど、マスターに曲目を見てもらった。 44曲の全部にいちいち思い出がある。例えば"Killing Me Softly With His Song"は最初にリクエストした時に「黒は嫌いじゃなかったっけ」と言われた。そうなんだけどこれは特別と言い、歌詞を全部熱く解説してしまったっけ。
この後まだ書こうと思って、「For Bunny」のCDを聴きだしたら、4曲目のクライマックスの"Precious And Few"でぼろぼろ泣いてしまったので、もう無理ですw
あの店に行くたびに、泣いてばかりいた。あんまりにも自分が汚くて。音楽がきれいで。いつもあの店が、私の苦しみを浄化してくれていた。
やっぱりなかなか、忘れないなあ。
Ooh, Bring it back, Bring it back... (何度も何度も思い出させる) *The Battle OF Evermore / Led Zeppelin (1971) の歌詞。 *「For Bunny」に入っていた1曲。
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