Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
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2007年08月26日(日) |
He wants it easy, he want it relaxed |
bbsにストロークスのライヴ映像のリンクを貼る。今日、8/21の日記にストロークスの歌詞を使ったので、その曲を貼ったのだ。
ストロークスとの出会いも衝撃的だった。2005年にCROSS ROADに勤めている時、滅多にないことだが次にかけるCDを選ぶのに間に合わず、慌てて1枚棚から抜いてプレイヤーにつっこんだら、'Is This It'が流れた。始まった瞬間思わず「何コレかっこいい」と口走った。これは、新しい。こんなのは初めて聴く。 アパシーを前面に出した音楽。絵的に動かないバンドはオアシス以降珍しくないが、しかしオアシスの音楽は馬鹿がつくほど熱いのであり、やはり今でもおおかたのロックはそうだ。が、ストロークスは違う。アンニュイだのスノッブだのという言葉が浮かんでくる。後乗りというより遅れて面倒臭そうについていくボーカルが歌う言葉は、「疲れた」、「したくない」、「わからない」、「仕方ない」、「意味がない」などの羅列。"Last Nite"の歌詞における身勝手さなどは、自覚がないだけにぞっとする。'Is This It'で彼が、"Can't you see I'm trying?"(僕だって頑張ってるんだぜ)と言う時、彼の「頑張り」とはせいぜい「君の話を5分間我慢して聞く」といったところか。
ジュリアン・カサブランカ(vo)は、フランスの有名企業の会長とモデル(元ミス・デンマーク)の間に生まれた。両親は幼い頃に離婚して母親に引き取られ、14歳には飲酒で逮捕され、父親にスイスの寄宿学校に放り込まれたりしている。要するに、絵にかいたような金持ちの放蕩息子だ。23歳でバンドデビュー。(ちなみにギターの一人はアルバート・ハモンドの息子) 背景を知れば、あまりにも納得の音楽なのだ。たかが中産階級というだけでブラーを目の敵にしていたオアシスの兄弟が聞いたら唾を吐きかけたくなるような存在だろう。 坊ちゃん臭く無責任で無気力なこの音楽が―――えらくエレガントだ。 「無駄」―――これほどにきらめきわたる無駄は滅多にない。へえ、きれいだなあ。 どうせこの男はいずれ酒か何かでぶくぶくに太るだろう。でも今しばらくは、虚空に向かって揮発性の音楽を吐き出しているといい。
ところでコートニー・ラヴの"But Julian, I'm A Little Bit Older Than You"は、ジュリアンのことを書いた曲らしい。その歌詞からするに寝たんだろうが、姐さんともあろう女がガキに入れ込むのも大概にしましょうよ、と言いたくなるほどのクズ曲だ。ああいうきれいな顔の「無駄」は、ただ消費しちまえばいいのに。
He wants it easy, he want it relaxed (彼はただ気楽にゆったりやりたい) *The End Has No End / Strokes (2003) の歌詞。
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