Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2007年08月25日(土)  Reach out for me and hold me tight

22:40にMickeyからメール。誘いたいのはわかっているが、好反応せずにいたら、「また一緒に飲みたい。君はいいロックンロール・スピリッツを持ってるからね」と言われ、むかっと来る。自分がロックの権威のつもりか。大体この私をスカのライヴに誘うような奴に、私の音楽志向がわかるとでも。
返信せずにいたら、「新宿に行こうよ!」と言われたので、終電がなくなるまで待ってから、「悪い。電車ない」と冷たく返事。もうこれで今後連絡してこないだろう。

しかし最近「外人お誘い断り日記」みたいになってきちゃって。そういやGeoff(g)からのPCメールにも返信してないなあ。

今はちょっとPCを空っぽにしているので、音楽も珍しくそれほど聴いていない。で、強烈にR.E.M.が聴きたくなって、とりあえずお手軽にYouTubeに行ってみたら、10/16にライヴCD/DVDが出るらしくそのトレイラーがアップされていた。おおお。

R.E.M.は変なバンドだな。私がこの言葉で表現するのは他にキンクスがいるが、両者に共通するのは、普通ロックに一番多いテーマである「(セックスを前提とした)恋愛」の要素の欠如だ。実はレッチリにおいても、アンソニー・キーディスの歌詞は意外にも品良くそれを避けていたりするのだが、レッチリの場合、音に色気があるのであまりそうとは感じない。しかし、キンクス及びR.E.M.は、音にも殆ど「性愛」が存在していない。
キンクスは初期にはわざとらしいほど単純なプロトタイプ的ラヴソングがあるが、よく聴くと全く魂が籠っておらず、やがてはその路線を捨てる。私にとってはこの乾きがキンクスの醍醐味だ。
しかしR.E.M.の場合は、一環して愛らしきものを求めてはいるのだが、対象が女性であるかすら怪しく、或いはそれは神とか救いなのかもしれないが、とにかく非常に「切実」だ。
足掻いているのである。人間があるべき本来の姿だ。

'World Leader Pretend'のライヴ映像を出してみる。いくつか見た中で一番気に入った、2005年のミャンマーでのライヴ。全く派手さのない抑えた演奏だが、緊張感が凄い。マイケルの声は少し枯れ気味ではあるが、この表現力はどうだ。YouTubeにはこの曲の1989年のライヴもあったが、マイケルの歌は当時より何倍も深みを増している。(マイケルが完璧ゆえに、残念ながらマイクの上ずったコーラスは耳障り)
言葉が、重い。決心し、差し出している。横でピーター・バックがまるで気づかうようにギターを弾いている。何べん見ても、はらはらする。

Reach out for me and hold me tight (手を伸ばして僕を抱きしめてくれ)  *World Leader Pretend / R.E.M. (1988) の歌詞。



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