Rocking, Reading, Screaming Bunny
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Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2007年04月23日(月)  Well, now that we know each other a little bit better

月曜は、11歳と13歳の姉弟を教えている。二人とも英検2級はとっくに取得済みで、準1級を目指しているのだ。・・・無茶だと思うんだけどなあ。だって英検準1級の単語って、政治経済ビジネス用語満載で、子供には日本語で言ってもわからないものも多いから、理解させようと思ったら、政治経済ビジネスの仕組みから教えなきゃならない。
準1級取得は彼らの母親の要望なのだ。英語の他にも、塾は勿論、ピアノ、習字、テニス等あれこれやらされていて、自由時間など殆どなさそう。

ところが最近、上の女の子が反抗期に入ったようで。教え始めた一年前は、地味でいかにもお子ちゃまだったのに、最近ではおしゃれに興味が出てきたらしく、派手な可愛い服も着るようになった。
と思っていたら、授業に全く身が入らなくなってきた。ちゃんと聞いていない。「聞いてる?」と言うと、「ああ、はい」と見向きもせずに言う。そのくせ次の授業で同じことを質問したら全く答えられない。それを指摘して、更に次の授業で訊いても同じ。三度目に同じことが起きた時、とうとう説教してしまった。とは言っても、やさしーく、ゆっくりじっくり話したんだけど。
「あのねえ、これじゃまずいのよ」と言う。「このままだと、お母さんにお話ししなきゃならない。でも、私もそんなことしたくないの」

要するに問題なのは、私の他の生徒と違って彼らだけが、お金を払う人と実際に学ぶ人が違うということだ。自分で払っている以上は、その授業をどれだけムダにするのも本人の勝手。(例えば授業以外の会話をしたがる生徒というのは結構いる) でも彼ら姉弟の場合だけは、この授業が彼らの意志じゃない。(それが嫌だから、社会人でない生徒は引き受けないことにしているのだ。この姉弟だけがスクールに頼まれて特例) そして私は、教える以上はちゃんと上達させたいのだ。
そういうことも全部、13歳の子供相手に話した。どれだけ通じるんだと思ったけど、結構神妙な顔で聞いている。
「ちゃんとやる気がないのなら、私は辞めさせてもらうけど。でも私が辞めても、別の先生が来るだけだよ?」と言う。「もし英語を勉強するのが嫌なら、自分でお母さんにそう言わなきゃ」

そしたら急にキレたように彼女が言った。「・・・小学校までに習っていた英語に比べて、難しすぎるんですよ!」
・・・だよねえ? 私もそう思ってるわよ。だから最初お母さんに、「英検2級が受かったから、次は準1級!って思うのは、高校を受かったから大学を受験するみたいなものです。レベルが全然違いますから」とお話しして、もっと簡単なところからやらせていたのだ。それでも足りなかったらしい。(何しろ母親の期待が過大過ぎて、ちょっと簡単なテキストを使うと突っ込みが入ったりするので)
私、及び私の授業は好きだという。じゃあ、何とか頑張ろうよ、ね?
もっとレベルを下げること、一時間授業の中で休憩をはさむこと、などを約束した。お母さんにも話して、了解を得た。これが3月末の話。
さあ、4月からの授業はどうなることかと思っていたが。これが、ぐっと雰囲気が良くなったのだ。笑顔が戻り、リラックスしている。

今日も休憩中に、「先生、ポッキー食べます?」と言われたw 最近、私が甘いものに目がないことがバレてから、やたらとお菓子をくれるのだ。
今日は1時間半授業だったのだが。実は休憩を挟んだ後の30分あまり、殆ど授業をしていない。というのも、休憩中に彼女が、お母さんに内緒で買った服や化粧品が根こそぎなくなっているのを発見したからだ。どうも、お掃除の時にお母さんに捨てられたらしい。「うっそー!あの人信じられない!!」と大騒ぎで、どこかに移動されてないかと部屋中を探しまくる。(母親は留守) これではどうせ授業を再開しても、まったく集中できないことは目に見えているし、好きに探させておいた。そして、「今日お母さんに聞かれたら、ずっと授業してたって言ってよ?!」と念を押した。
結局一番大切なバッグ(1万円!)は見つかった。化粧品は全部没収された気配。彼女はお母さんに内緒で買った品々を私に全部見せてくれた。
前から彼女には、「私はお母さんでなく、あなたの味方だからね?」とは言ってたんだけど。今回これが確定した感じだなー。ま、今後は甘えすぎを防ぐことが問題になるかもだけど。

ちなみに彼女、先日の私の誕生日に私の年齢を聞いて驚愕。「28歳くらいかと思ってた!!」って。
・・・いい子だな〜〜〜w

Well, now that we know each other a little bit better (これでもうちょっと親しくなれたよね)  *Gloria / Doors (1968-70) の歌詞。



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