Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
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2006年10月04日(水) |
Talking 'bout my hummingbird |
まちょ(g)から携帯メール。オーダーしたレオン・ラッセルの1stが届いたので、今聴いているって。「ピアノも声も曲も最高」で、「こんな凄い人を知らなかったなんて!」と絶賛している。 ・・・・・・あ。嬉しい。
忘れてた。そうだった、私、一週間前のセッションの後で、まちょを相手に、自分のベスト・ミュージシャンであるレオン・ラッセルを熱く語ったんだ。普段私は自分の好きな音楽や小説をあまり人に薦めない。私の愛する素晴らしいものが、本心から欲しない相手に適当に読まれたり聴かれたりするのが嫌だからだ。 でもあの時はいつになく勢いこんで語っていた。
「レオン・ラッセルは知らないのは損失だよ。彼の素晴らしさをわかりやすく説明すると。1970年に、それまでジョー・コッカーのバックなどをやって既にベテランのセッション・ミュージシャンだった彼が、自分のレーベル『シェルター』をつくって初のソロアルバムを出す。その時の参加ミュージシャン達が、エリック・クラプトン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、ビル・ワイマン、チャーリー・ワッツ、スティーヴ・ウィンウッドなど。後にミック・ジャガーが参加したバージョンも出たりしたけど。こういった大物アーティスト達が、全員レオン・ラッセルには一目置いている。例えば1971年のバングラデッシュ難民救済コンサートにレオン・ラッセルも出たんだけど。その映像を見ると、そのそうそうたるメンバーの中にレオン・ラッセルが現れるだけで、全員が黙って道をあける感じで。ジョージ・ハリスンと一緒にやった'Beware Of Darkness'なんて、まずジョージが歌って次にレオンが歌うんだけど、レオンが歌いだした時の客の歓声がジョージより遥かに大きいんだ・・・ジョージの曲なのに」
こういったことを一気に語ったんだ。 私ったら、どうしちゃっんだか。
実は。上に挙げたようなことはどうでもいい。実際私は、レオン・ラッセルの1stに衝撃を受けてはまり込んだ後数年間、この参加ミュージシャン達を知らなかった。当時18歳だった私は、そもそもジョー・コッカーやスティーヴ・ウィンウッドが誰だかもよくわかっていない。(ビートルズだけは既に血肉であったが) 私は、一切の知識なしに、レオン・ラッセルに心酔していたのだ。 参加ミュージシャン達はあくまでレオンの凄さを端的に示す小道具でしかない。
今この面子を見渡すと、全部イギリス人なのに気づく。レオン・ラッセルこそは、品のいいブリティッシュ・ロックの大御所たちが束になってもかなわない、アメリカの土着の底力を持っていたんだと思う。 ──私が上記のことをまちょに語った時、「レオン・ラッセルに迫力負けしないただ一人のひと」と言ったのがボブ・ディランだったのも当然だ。
まちょと何度かメールをやり取りし、すっかり嬉しくなって、レオン・ラッセルの1stを聴く。更に、バングラデッシュの'Beware Of Darkness'も。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 泣いちゃった。
そのこともまちょにメールする。 けれど、何度語っても、言えないことがひとつある。 1stでは、'Hummingbird'って曲が一番好きなんだ、って。 言おうとすると、喉が詰まるんだ。
Talking 'bout my hummingbird (私のHummingbirdのことを語る) *Hummingbird / Leon Russsell (1970) の歌詞。
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