Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2006年06月03日(土)  Hello

フレドリック・ブラウンの'The Wench Is Dead'(邦題=「Bガール」)が届いた。早いな! アメリカのブックセラーのサイトで注文してからたったの4日だ。優秀なサイトだわ。関係ないがこのサイト、何故か私の本名と同じ名前。意味もなく親近感アップ。(このサイト探せますか、bay city rollersさん?)

この本の日本語訳は、1961年に出た創元社の「世界名作推理小説大系」の中におさめられているのみ。アメリカでもネット以外ではまず手に入らないだろう。ロンドンの「世界最大のミステリー専門店」Murder Oneにも、フレドリック・ブラウンは1冊しかおいていなかったし。
22ドル+送料9ドル50セント。中古だがかなりきれいな状態で、本当に読んだのか?と思うほど。出版当時(1955)の価格が25セントとあるのを見て、長い時を経てこの本を入手できた喜びを噛みしめる。
カバーは可愛らしいというか安っぽいイラスト。小口はピンク。紛れもない「パルプ」だ。
カバーの謳い文句はこうだ。'Hoods, Winos, junkies, B-girls --- Here is a hard and Violent Novel of murder on Skid Row'(ギャング、アル中、ヤク中、売春婦。どや街の殺人を描いた過激で暴力的な小説)

特にコメントはしない。思い出すのはカート・ヴォネガット・ジュニアの傑作「チャンピオン達の朝食」だ。その主人公キルゴア・トラウトのSF作品は、ハードコア・ポルノ専門の出版社からエロ本のめくらましとして出される。そして帯の謳い文句はこうだ。'WIDE-OPEN BEAVERS INSIDE!'(大きく広げたビーバー満載!) ビーバーとは女性器のこと。

だけど今実際にこの本を目の前にして私が感じるのは、安っぽいイラストも含めてただただ、既に亡きアメリカの作家の未訳の作品を手に取り、これから読むのだという感慨だけだ。
アメリカは、現代においてもまだまだ遠い国なのだ。その国で51年前に出された小説を私が読む。ここまで来るのには、かなりの時間と手間がかかったんだよ。
今私は、この小説を読むためだけに、自分が英語を学んだような気がしている。

Hello (やっと会えたね)  *Oasis の曲。(1995)



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