Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
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2006年04月04日(火) |
Flowers Never Bend With The Rainfall |
でこピカさんご来店。今日の持込はミューズ。それを聴いていて、そうかこの方は様式美っぽいのが好きなんだなあと気づく。「申し訳ないけどザ・バンドは苦手なんです」とのこと。リズムをかっちり刻むのが駄目なんだとか。
私はザ・バンドが大好きなんだけど。別に嫌いと言われたからって特にどうとも思わないので、でこピカさんも勿論謝ることはない。 好きなものをけなされて怒るのは大人気ないけど。それ以外に単なる感情としても、私はそういうことでは怒らないのだ。 私の中では、例えばビートルズやR.E.M.の素晴らしさというのは手につかめるほどはっきりしていて、誰かがそれを違うと言ったって、地動説を否定されているようなもので(実際アメリカにはそういう団体もいるんだけどw)、どう反論しようとも思わない。 けれど、「私の中では」と書いた。全てものの見方というのは角度や程度の問題だからだ。それは以前エッセイにも書いた。私が何かを確信しているとして、もしかして私は気狂いかもしれない。 人間は、人間である以上、それほど変わった行動はしない。犯罪者や変態も含めて、パターンから逃れるのは容易ではないからだ。けれどやはり個々の人間の精神は暗い領域で、本人にすら把握出来ない。誰とも本当にわかちあうことは出来ない。
だから逆に、私が心底好きなアーティストや曲を「僕も大好きなんです!」と言われると、不思議な気がすることがある。私が泣くほど好きなCan't Stop、あなたもそんなに好きですか? 本当に? 本当に?? こういう気持ちは驕りかもしれない。私はきっと、Can't Stopがもう自分の一部のような気になっているんだろう。実は海の向こうの4人組のつくった曲で、その4人は私の存在など知りもしない。この曲は私のものじゃないし、私以外にもこの曲を愛しているひとは山ほどいる筈だ。 頭ではわかっても、心がそれを受けつけない。いいえ、これは私の一部、私の血肉。
これまでの人生の中で、痛いほど好きだった人に対する愛情が、ふっと自分の中から抜けるのを何度も経験した。 けれど、一度感動した音楽だけは、どっしりと根をおろして枯れることがない。 3歳だった自分がサイモン&ガーファンクルのScarborough Fairをまわらぬ舌で一緒に歌い始め、それ以来ずっとずっとずっと私はこの歌を聴くたびに同じように感動している。 全てはそこから始まった。今でも続いている。
Flowers Never Bend With The Rainfall (雨に負けぬ花) *Simon & Garfunkel の曲。(1966)
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