Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。
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ああ、きれいだなあ。アイボリーのようだ。 ローラ・ニーロの、'To A Child'。
昨日、ライヴのコピー曲であるビートルズをiPodに入れ、まる1ヶ月聴き続けたフー・ファイターズを消した。それで久しぶりに家でも他の音楽を聴いてみたんだけど。 このひと月の熱い恋を、軽く吹き消すような、強さ。
早逝したミュージシャンに関して、生きていればどんな素晴らしい音楽をつくっただろうという言い方があるが。ジャニス・ジョプリンやジム・モリスンが長生きしていたとしたら、きっとふためと見られぬほど太っているだろうし、酒びたりか何かになって、ろくな音楽はつくれないんじゃないか。少なくとも、あの当時より良いものがつくれたとは想像しづらい。彼らはロックのカリスマにふさわしく、きちんと「ダメ」だからだ。 けれどローラ・ニーロが今でも生きていたら。きっと、命ある限り真面目にいい音楽をつくり続けたような気がする。 彼女がコカインのことを歌うと、バッハのカンタータのように敬虔な響きを帯びる。彼女は、酒もドラッグも恋も母性も音楽も何もかも、生きることの一切に真直ぐなひたむきさで向き合う。 うつくしい人生だなあ。 うつくしい音楽だ。
仕事から帰って、今度はPCTVでザ・バンドの'Making Of The Band'を見る。何とも感動的だ。 リック・ダンコという人は本当に邪気がないというか、無心に音楽が好きなんだなあと思う。一方ガース・ハドソンは、人間である前に演奏者みたいだ。この奔放な天才児たちをしっかりと見据え捉えて導いていったロビー・ロバートソンとリヴォン・ヘルム。 いつ見てもリチャード・マニュエルだけが、少し上ずりながら、違う世界にいるように見える。
全てのものごとは結果としての現象だと思うが、であれば私にとってビートルズというのは「奇跡」だ。そしてその奇跡に対抗しうるバンドがあるとしたら、それはストーンズでもツェッペリンでもクリムゾンでもなく、ザ・バンドではないか。
昨日、日記の読者からメールが来た。「日記を読んで驚いた、まるで菩薩のようだ」といった内容。おそらく、アップしたばかりの9/15の日記のことだと思う。 「菩薩」か・・・ヤバイな、私そこまで格好つけ過ぎたかしら。「許す」という言葉は、自分でも書きながらどうかと思ったけど。あの時の実際の感情を、他の言葉で表現出来なかったんだ。 結局私が言いたかったのは、そこまで強烈なカタルシスを起こすビートルズのすごさ。この音楽の素晴らしさに比べたら、Ronnyとのゴタゴタなんてどうでもいいってことだから。 去年の夏、別の彼と別れた時も、ちょうどジョン・フルシャンテのソロにはまったところで、この音楽があれば彼氏なんかどうでもいいと本気で思った。 この戯言を、きっと多くの人が信じないだろう。でも私は自分が本気だってことを知っている。 ええそう。私は馬鹿なんだもの。観念を食って生きるのよ。 (10/20up)
奇跡 *有為エインジェルの著書。(1984)
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