リスト|過去|未来
2005年02月25日(金) |
まんが衝動買い(シェハキム・ゲート、炎人、柴田家の人々。) |
この間の『セシリア・ドアーズ』に刺激されて、 江ノ本瞳の『シェハキム・ゲート』を買ってしまった。 聖書(?)の暗喩が難しい!
またも近未来の、荒んだ連中の話。 しかも今度は、推定12歳の女の子が主人公。 ううむ、やれやれ。 その幼さのせいで、あまりにも現実味がなく、 ストーリーテラーとしてはちょっと残念だけれども、 話は、なかなか考えさせられる。 ドラッグや愛情や、変な宗教、他者との交わり…… 『セシリア』と同じテーマが見いだせる。 江ノ本さんのことはよく知らないけど、 根底にこういうテーマを抱いている人なのかしらん。
ラストは、一応救われていると見ていいのかなあ。 ぎりぎりのところで、主人公は「負」の世界から抜け出したか。 (自分のことを悪魔だって言ってたのにね) 『セシリア』でもそうだったけど、 この世界をもう少し信じてみようと、最後に一応望みを残したってとこか。
***** そして勢いついでに東山むつき2冊購入。 『炎人』2巻と『柴田家の人々。』。
いや、おもしろい。 やっぱこの人、絵はうまいし、話の構成もいいし、 ギャグのセンスはユニークだし、読んでて楽しい。 (そういう諸々が、本当に上条淳士に似てるんだよ。 そもそも、白と黒のツートーンを基調にした絵自体が似てるし)
東山作品の登場人物も、たいがい荒んでたり、 おバカだったり、どっかイカれているのばかりだけど、 基本的にみんな、愛情があるんだよね。 好きだなあ。
東山さんが病弱じゃなければ、もっと作品出してくれるのかねえ。 体大切に、頑張ってもらいたいものだ。
|