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河津桜を見てきた。 濃いめのピンクと、菜の花の黄と、空の青と、 それはきれいなとりあわせ。 ばかばかしい宴会なんてせず、ただひたすら歩く、歩く、歩く。 人も犬も、みな薄紅色の傘をさして、歩く。 そして、川辺にちょっと腰を下ろし、見上げる桜の鮮やかさよ。
濃い色の花びらが、「さくら」のイメージと若干違う。 なんというか、意志の強さというか生命のたくましさを感じる。 まだあまり散っていないからだろうか。 この花も、普通の桜と同じように、かすかな風にも舞い散るときには、 うつつ世の儚さを、人の心に染み渡らせるのだろうか。
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