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2005年01月14日(金) |
理屈っぽく、哲学を(ぐるりのこと) |
梨木香歩『ぐるりのこと』読了。
む、難しい…… 感覚的なことを論理的(風)に書かれているっていうのは、 なかなかどうして、難解なのね。
ちがうな、これは哲学なんだ。
ふとした出来事をきっかけに、梨木さんの思いはめぐる。 一羽のカラスをきっかけに、人類の滅びまで思ってしまうくらいに。 この人は、なんて真面目で、なんでもかんでも堅苦しくして、 そして、宗教的な発想から逃れられない人なんだろう。 もともと、梨木さんが宗教(主にキリスト教?)のことを深く考えていて、 しかもイギリスで児童文学を学んだ人で、 ということを知っているので、納得できる面もあるけれど。
なぜ、そんなにも客観的であろうとするのだろう。 必死に、必死に。 そしてなぜそんなにも後ろ向きなのだろう。
また改めて、この本とはじっくり取り組んでみたい。
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