ぶらんこ
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2012年03月22日(木) だいじょうぶ

大勢の人に混じって雪山を登っているのだが、ちゃんとした靴を履いていなくて大後悔している。
いつもどこか抜けている。詰めが甘いのだ。

登る途中で色んな問題が出され、わからないなりに解いていく。
回答が正しいのかどうか、それさえも怪しい。だが、そんなことには構ってられない。とりあえず登ろう。

そんなことを繰り返しながら進んでいくと、山のてっぺんのほうから声がした。
見るとスーツ姿の友人。
彼は登ってくる連中(わたしたち)に向かって「しっかりしろー君たちは大丈夫だから!」とか言って励ましていた。
そのとき、あぁそうだった、この受験に受からんといかんのだった、と思い出す。
また、そうだった、彼は教師だった、情熱的な素晴らしい先生だった、と思い出し、元気が出て来た。
と同時に、彼と目が合い、友人はわたしに向かって軽く手を振ってくれた。
わたしは、手を振り返しながら、どうだーわたしはあの先生と知り合いなんだぞ〜、と、周囲の連中に対して誇らしい気持ちになった。
ばかばかしいくらいに子供じみている。


と、その直後に山が ぐらっ と揺れて、 あ〜〜れ〜〜〜〜

振り落とされた。
どこかにしがみつく間もなく、ものの見事に、あっけなく。


 ・
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あんなところから落ちたのによく助かったな、、、と驚いたのだが、全員が落ちたわけではないことに気付き、はじめてわかる。


受験不合格。


ショック。
だけど、そんなモンだよね、なんとなく納得している。
下準備から出来てなかったもの。あんな靴じゃね。
大体に、登っている理由さえわからんかったもの、最初はね。



あーあ。友人は落ちていくわたしの姿を見て驚いただろうか。悲しんだだろうか。
いや彼はきっと大きく笑いながらまだ待っているだろう。


「しっかりしろー。君たちは大丈夫なんだから!」



 ・・・


懐かしい友人が夢に出て来た。
久しぶりに見た、元気そうな彼の姿だった。
わたしを励ましに来てくれたのか。
ありがとね。わたしは大丈夫。だと思います。





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