ぶらんこ
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23日の夕暮れ。 帰りのフェリーで、イルカの大群に遭遇した。
夕陽が綺麗だったので甲板に出てみたら、きらきらと光る波間にイルカが二頭、ぴゅーんぴゅーんと跳びあがった。 うっわぁーーーー、と慌ててこころを呼び出す。 見ると、あちこちでイルカたちが飛び跳ねている。 大きいの、ちょっと小さいの。 一頭だけだったり、二頭一緒にいたり。
ざっと50頭はいたと思う。 かなりの広範囲だったから。 ―あんな大群、初めて見た。。。 錦江湾のイルカたちがみんな出てきてくれた感じだった。
彼らは楽しそうに遊んでた。 わたしたち人間に挨拶してくれてるようにも感じた。 というか、実際そうだったんだろうと思う。絶対に。
ちょうど夕陽が沈むところだった。 海面がきらきらと橙色に光ってて、イルカ達の灰色の体が黒く浮かび上がって、とっても綺麗だった。。。
母が昨日から来ている。 母にこの話をした。 母が言うには、わたしの生まれた村のちいさな浜辺にも、イルカ達がよく来たそうだ。 昔むかしのこと。まだ、埋立地の出来るもっと以前の話。
タイトルの『ふとぅ』というのはイルカのこと。 母から教わった島口。
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