ぶらんこ
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2004年11月25日(木) ふとぅ

23日の夕暮れ。
帰りのフェリーで、イルカの大群に遭遇した。

夕陽が綺麗だったので甲板に出てみたら、きらきらと光る波間にイルカが二頭、ぴゅーんぴゅーんと跳びあがった。
うっわぁーーーー、と慌ててこころを呼び出す。
見ると、あちこちでイルカたちが飛び跳ねている。
大きいの、ちょっと小さいの。
一頭だけだったり、二頭一緒にいたり。


ざっと50頭はいたと思う。
かなりの広範囲だったから。
―あんな大群、初めて見た。。。
錦江湾のイルカたちがみんな出てきてくれた感じだった。

彼らは楽しそうに遊んでた。
わたしたち人間に挨拶してくれてるようにも感じた。
というか、実際そうだったんだろうと思う。絶対に。

ちょうど夕陽が沈むところだった。
海面がきらきらと橙色に光ってて、イルカ達の灰色の体が黒く浮かび上がって、とっても綺麗だった。。。



母が昨日から来ている。
母にこの話をした。
母が言うには、わたしの生まれた村のちいさな浜辺にも、イルカ達がよく来たそうだ。
昔むかしのこと。まだ、埋立地の出来るもっと以前の話。


タイトルの『ふとぅ』というのはイルカのこと。
母から教わった島口。


marcellino |mail