ぶらんこ
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こんな言葉を見つけた。 ・・・
私はうなずいた。 “母が灯台としてあまりにこうこうと明るすぎるから、 通りかかる船はみな混乱し、さまざまに奇妙な運命が寄ってきてしまう” というのを直感的に知っていた。 ある種の魅力は、その存在のエネルギー自体がただひたすらに変化を求めるのだと思う。 そのことに母はうすうす気づいていて、傷ついている。 だから、言葉にしない。
『アムリタ』 吉本ばなな
・・・
心に強く残った。
わたしは、過去にそのようなことを言われたことがある。 何人かの人に。 自分のことをそう思っているわけではないけれど。 だから傷ついてもいないのだけれど。
こうこうと光る灯台。 くるくるとまわる光。
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