ぶらんこ
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2004年11月05日(金) きよらか

こころが長崎へ行った。
研修旅行というもの。
2泊3日。
なんでよりによってこんなときに・・・と、思ってしまった、駄目母。。。



「皆さん、おはようございます!」
先生が挨拶すると、それまでがやがやしてた女子生徒たちは姿勢を正し、口を揃えてこう言った。
「おはようございます。 『心 清き者は 幸いかな』」


この言葉、知ってる。
でも、誰の言葉かは覚えていない。聖書に出てくる言葉。

心清き者。

清き者。

心の清らかな者。。。。

少女たちは、意味を知って言っているのだろうか?
それとも、ただ、毎朝、反芻しているだけ?
うまく飼いならされた?もっと極端に言うと、洗脳された?
違う。。。そんな感じはしない。
少なくとも、彼女たちの顔は、そんな顔じゃない。


それでも、そのリズム正しい言葉を聞いたわたしは、思わず笑ってしまった。
端っことはいえ、仮にも、彼女達の目の前にいるのを忘れて。
不謹慎この上ない。でも、素直な気持ちでもある。。。
こころを含めた何人かの少女が、わたしを見て、悪戯っぽく笑った。
その笑顔。。。
敵わないなぁ・・・と、思うわたし。


わたしの目から見た少女たちは、それはもう清らかだ。
素直で、心開いてて、希望に満ちてる。
きっと(こころももちろんそうだが)、ひとりひとり、それなりの悩みはあり、その子の感じている世界は、暗く、辛いものであったりする
のかもしれない。自覚の有無、関係なく。


それにしても、清らかな心って、どんなだろう?
何かを信じて疑わないこと?
それとももっと身近なところでは、嘘をつかないこと?

・・・その言葉は、わたしの心に、聖母マリアを思い起こさせる。

聖母
Mother Mary
女神
その呼び名は、なんとでも。


清らかな心か。。。あーーー難しいなぁ・・・と思う。
清らかでいたい、と願う心は、もう既に汚れているから。
それとも、そう願うだけでも、まだ救いがあるというの?



こころはクラスメイト達と、それはもう楽しそうにけらけらと笑っていた。
あの子の毎日の努力は、このためなんだなぁ・・・と、しみじみ思う。
その姿を見て、あー清らかだなぁ。。。と、思った。


わたしは、たくさんたくさん、言葉には出来ないくらい、汚れてしまったけれど、でも、清らかな心に憧れる。
そうありたい、と今でも願う。


そんな、地べたを這う、ちいさな魂でいい。。。と、思う。
ちさき者でありたい、と、思う。。。


marcellino |mail