ぶらんこ
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こころが長崎へ行った。 研修旅行というもの。 2泊3日。 なんでよりによってこんなときに・・・と、思ってしまった、駄目母。。。
「皆さん、おはようございます!」 先生が挨拶すると、それまでがやがやしてた女子生徒たちは姿勢を正し、口を揃えてこう言った。 「おはようございます。 『心 清き者は 幸いかな』」
この言葉、知ってる。 でも、誰の言葉かは覚えていない。聖書に出てくる言葉。
心清き者。
清き者。
心の清らかな者。。。。
少女たちは、意味を知って言っているのだろうか? それとも、ただ、毎朝、反芻しているだけ? うまく飼いならされた?もっと極端に言うと、洗脳された? 違う。。。そんな感じはしない。 少なくとも、彼女たちの顔は、そんな顔じゃない。
それでも、そのリズム正しい言葉を聞いたわたしは、思わず笑ってしまった。 端っことはいえ、仮にも、彼女達の目の前にいるのを忘れて。 不謹慎この上ない。でも、素直な気持ちでもある。。。 こころを含めた何人かの少女が、わたしを見て、悪戯っぽく笑った。 その笑顔。。。 敵わないなぁ・・・と、思うわたし。
わたしの目から見た少女たちは、それはもう清らかだ。 素直で、心開いてて、希望に満ちてる。 きっと(こころももちろんそうだが)、ひとりひとり、それなりの悩みはあり、その子の感じている世界は、暗く、辛いものであったりする のかもしれない。自覚の有無、関係なく。
それにしても、清らかな心って、どんなだろう? 何かを信じて疑わないこと? それとももっと身近なところでは、嘘をつかないこと?
・・・その言葉は、わたしの心に、聖母マリアを思い起こさせる。
聖母 Mother Mary 女神 その呼び名は、なんとでも。
清らかな心か。。。あーーー難しいなぁ・・・と思う。 清らかでいたい、と願う心は、もう既に汚れているから。 それとも、そう願うだけでも、まだ救いがあるというの?
こころはクラスメイト達と、それはもう楽しそうにけらけらと笑っていた。 あの子の毎日の努力は、このためなんだなぁ・・・と、しみじみ思う。 その姿を見て、あー清らかだなぁ。。。と、思った。
わたしは、たくさんたくさん、言葉には出来ないくらい、汚れてしまったけれど、でも、清らかな心に憧れる。 そうありたい、と今でも願う。
そんな、地べたを這う、ちいさな魂でいい。。。と、思う。 ちさき者でありたい、と、思う。。。
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